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    吉田食堂 

    この日は平日休みを利用して天栄村の二岐温泉まで足を延ばし、両親と共に日帰り入浴を楽しんできました。 渓流沿いの露天風呂に浸かり身も心もリフレッシュしたところでお昼時を迎えたので、そのまま会津方面へと抜け、選択肢の多い会津若松市内でランチ場所を物色することにしました。
     
    両親の異なるリクエストにも品数豊富なメニューで応えてくそうな大衆食堂が適しているであろうことと、私的に再訪する機会をずっと狙っていたのが一致しまして、相生町の『吉田食堂』さんを4年ぶりにリピートしてみました。

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    知る人ぞ知る老舗食堂だけあってお客は地元のご常連さんばかりですが、特にアウェイ感を覚えることなくレトロな風情に浸れる貴重なお店です♪ レンガ造りの壁に据え付けられる本棚の膨大なコミック本を読み耽るもヨシ、遠慮することなしに煙草を燻らせるもヨシ(個人的には禁煙が望ましいですがww)、思い思いにゆったりと寛げるところも大きな魅力でしょう。

    メニューはラーメン類を筆頭に、そば、うどん、定食と、お馴染みの顔ぶれが揃えられます。 実は、再訪した時の楽しみとしていた課題メニューが2つ残されていて、迷いに迷ってようやく照準を定めたのがこちらです。


    カレー焼きそば
    650円

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    知名度ではソースかつ丼に軍配が上がりますが、会津のご当地グルメとしても知られるカレー焼きそばです。 会津若松市内にはこのスタイルの焼きそばを提供される飲食店が何軒もあるそうですが、カレー味の焼きそばではなくて、ソース味の焼きそばにカレールーを掛け回しているところがミソ♪( *´艸`)

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    まずは焼きそばですが、焼きそば用の蒸し麺とはちょっと食感が異なります。 ツルツルとした滑らかさがあって、多加水麺らしいもっちりとした弾力が感じられます。 ラーメン用の中華麺を流用しているように思います。 味付けは焼きそばにはちょいと珍しい甘さが際立つ仕立てで、ソースの酸味やスパイシー感はあまり感じられないですね。 カレー焼きそば用にソースを自家調整しているのかもしれません。 豚バラ肉やキャベツなど具材も豊富で、食べ応えでも満足させてくれます。

    カレーは、昭和世代なら感涙モノの食堂カレーの真髄を堪能できます。 辛味や香辛料のスパイシーさは穏やかながら、旨味を凝縮させたコクがあって実に奥深い。 味のオリジナリティは感じませんが、老若男女どなたからでも受け入られそうな、まさに王道的な美味しさに魅了されました。

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    共添えのわかめスープはラーメン用のスープをベースにしていると思いますが、何に由来するのかやや酸味のあるさっぱりとした仕立てで口直しにうってつけです。 

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    焼きそば+カレーの掛け合わされた濃厚な味わいは、もう絶品というほかありません。 ただ単に焼きそばとカレーを合わせても、これほど完成度の高い美味しさにはならないでしょう。 より良いマッチングを求め、試行錯誤もあったのではないでしょうか。 ともあれ、カレー好きなら一度はお試しして頂きたい逸品としてお勧め致します。

    消費税率の引き上げに伴ってか、4年前からわずかばかり値上げされているようですが、未だもってラーメン1杯450円、かけうどん・そばにいたっては350円という驚愕の低価格を維持されています!(; ・`д・´) 家族経営される老舗だからこそ成せる技ですよね。

    ちょっとだけ勇気を出して入り口のドアを開ければ、約束された楽園がそこにあります。 


    category: 会津若松市

    Posted on 2016/07/31 Sun. 10:00  edit  |  tb: 0   cm: 0  

    三春軒 

    通算5回目の訪問が『三春軒』さんの暖簾を潜る最後の機会となってしまいました。 会津を代表する老舗として古くからご贔屓様に親しまれてきましたが、ご承知の通り平成25年の5月末日をもって、その永い歴史に幕を下ろされました。

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    現在進行形で紡いでこられた昭和ノスタルジーな世界に触れることも、一族で代々守り抜いてきた暖簾を潜ることも、もはや叶わぬものとなってしまいました。 



    最後の訪問となりましたのは、閉店まであと2日を残すのみとなった5月29日。 開店間もない時間にもかかわらず、店内は大勢のファンが押し掛けて異様な賑わいを見せておりました。 かろうじて冷蔵庫脇の席を確保した後も、客足は落ち着くどころか、益々増えていくばかり。 

    永い間ここで商いをしてこられた大女将コンビも、これほどまでの大盛況を経験したのは、初めてのことだったのではないでしょうか。 『三春軒』というお店の存在が如何に大きく、また価値のあるものであったかが、今更ながら窺い知れようと言うものです。


    さて、この日のお目当てです。 看板メニューの「中華そば」は絶対に外せませんが、今までに頂いたことのないお品を食べておきたいという欲求に駆られ、丼物を頼んでみることにしました。 既出の通りの大賑わいでライス切れになりそうとのことでしたが、ギリギリでラスト一杯のオーダーが通りました。  




    チャーシューメン
    500円

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    お店の伝統が息づく一杯は、シンプルな見た目ながら存在感たっぷり。 動物系出汁の旨味が優しく伝わってくる清湯スープは、煮干しのテイストも軽やかに纏わせております。 真正面からニボテイストを押しつけるのではなく、あくまで上品に漂わすのがこちらのスタイル。 とてもすっきりした味わいが特徴の一つでした。

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    バラチャーシューは、いつにも増して味の染み入り方がしっかりと感じられます。 スープそのものには脂っこさを感じませんが、バラ肉の脂質がさり気無くコクを献上していたのかもしれません。

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    丹念に手揉みが施された多加水の自家製麺は、この上なく滑らかな舌触りと、まるで舌の上を跳ねるような躍動感に満ちた啜り心地をもたらしてくれます。 一般的な会津ラーメンの麺と比較して、どこか女性的なしなやかさが存在している気がしてなりません。

    これが最後という惜別の思いがそうさせるのか、今まで頂いたなかでもダントツに美味しい一杯でした。



    親子丼
    550円

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    てんてこ舞いの忙しさの中、時間差で作って下さった親子丼です。 千切りされたナルトも彩りのアクセントになっています。 味付けはあくまでも薄味で、溶き玉子にもしっかり火が通されています。 驚くような盛り具合ではありませんが、お値段以上の満足感を味わえることは間違いありません。 看板メニュー以外にも、こんな魅力溢れるお品達が並んでいたのです。  


    入店してから親子丼を食べ終えるまでに、40分ほどは店内に居たでしょうか。 お店を訪れるお客さんを拝見しておりますと、ネットやどなたかのブログなどで閉店を聞き付けたと思われるご新規さんが約半分ほど。 女将さんの古くからのご友人や、足繁く通われていると思しきご常連客が残り半分を占めていたようです。 

    どなたも、最後の別れを惜しむように中華そばを啜り、女将さん方に労いの言葉を掛けられ、お店を後にされていました。     

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    誠にもって名残惜しい気持ちは尽きませんが、女将さん方の永年のご功労に心から感謝申し上げます。 どうか、ぷりん姫と一緒にゆっくり骨休めして頂きたいものです。
                               
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    会津の西七日町に存在していた稀代の名店は、これから伝説の名店へと昇華し、いつまでも後世に語り継がれてゆくことでしょう。 


    category: 会津若松市

    Posted on 2013/06/03 Mon. 19:14  edit  |  tb: 0   cm: 4  

    三春軒 

    中通りの桜が軒並み満開を迎えピークに差し掛かったころ、その暖かさに誘われるようにふらっと出掛けてみたくなり、東北自動車道から磐越自動車道を乗り継ぎ、会津若松市へ足を伸ばしてみました。 

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    観光名所にもなっている「七日町通り」をぶらぶらと散策したのち、昨年6月以来となる『三春軒』さんの暖簾を潜らせてもらうことにしました。 開店前にこちらの店先を車で通過し、「今日のランチはここ♪」と連れに申したところ、全くの冗談だと思っていたらしく、再びこの建物の前に連れて来られ目が点になっていました(笑) 

    お昼時には少し早かったせいか、先客さんはまだお見えになっておらず、この日の一番客となりました。 真冬ほどではないにしろ、まだ風が冷たく感じられるなかを散策したせいか、すっかり体が冷えてしまいまして、だるまストーブに当たりながらお店のアイドルでもある猫店長を撫でくりまわし、お目当ての品の出来上がりを待ちます。 



    チャシューメン
    500円

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    今回は、久しぶりなのでチャーシュー増しにしてみました。 動物系をベースにしながら、軽く煮干しの風味を漂わせるスープは、口当たりの柔らかなすっきり系。 ブレンドされる醤油タレも薄口醤油と思われ、あくまでも穏やかにその風味を伝えてきます。 凝縮されたような押しの強い旨味感は希薄ながら、永代に亘ってファンを魅了し続けてきた一杯には、毎日でも通って食べたくなるシンプルな美味しさが存在しています。 

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    バラ肉チャーシューは、もしかしたら出汁取りにも使用されているのでしょうか。 味付け自体は控えめながら、パサツキを感じさせるようなこともなく、脂身のぷるぷるした食感とお肉の旨味はちゃんと残されています。 ボリューミーでこそありませんが、スタンダードな中華そばでは物足りないような時は、こちらがお勧めです。  

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    麺は毎日お店で作られる自家製麺で、加水率高めの平打ちスタイル。 多加水麺ならではのこの上なく滑らかな舌触りと、丹念な手揉みで付けられた縮れがもたらす「ピロピロっ」とした啜り心地を楽しめます。 歯応えや小麦感はさほど強くないものの、スープとの相性の良さに、老舗の安心感を見出す事が出来ることでしょう。   




    カレーライス
    450円

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    お連れ様には、半ば強制的にオーダーさせたさり気無くお勧めしておいた一皿を召し上がって頂いて、私もついでにご相伴に預かります(笑) 作り置きされたものではなく、一点仕上げでちゃちゃっと手際よく作って下さるカレーは、玉葱と豚肉のみのシンプルな具材。 市販の業務用カレー粉を使われながらも、カレーマニアですら思わず納得させられるほどの味わい深さを持ち合わせます。 ラーメンのお供として、是非とも召しがって頂きたい一品です。     





     
    この記事を最後までご覧頂いた皆様に、残念なお知らせをしなくてはなりません。
    長きに亘って会津の歴史を紡いでこられたこちらのお店が、5月末をもって伝統の暖簾を畳まれることになったそうです。 初めて暖簾を潜ってからわずか二年ほどの短いお付き合いでしたが、素晴らしいお店との出会いに恵まれたことに心から感謝します。


    ファンの一人として、『三春軒』さんのフィナーレを見届けたいと思います。



    category: 会津若松市

    Posted on 2013/04/23 Tue. 19:35  edit  |  tb: 0   cm: 8  

    吉田食堂 

    今回も会津若松の老舗のご紹介です。 西七日町の『三春軒』さんを後にし、車を10分ほど東側に走らせた相生町に店を構えられる『吉田食堂』さんです。 


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    こちらは、先の『ふくしまラーメンショー2012』オフィシャルブロガーとしてご一緒させて頂いた、『るるぷぅAizu』のるるぷぅさんのツイート画像に惹かれて、緊急着陸を試みた次第です。 屋号は ” 食堂 ” を名乗ってはいるものの店構えはどこか洋風で、どちらかと言えば昔ながらの喫茶店にも見えます。 ともあれ、店先の出前用バイクが地域の方々に愛される密着店であることを物語っているようです。


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    店内に足を踏み入れてみますと、そこはやはり ” 食堂 ” には似つかわしくない、洋風レトロな光景が広がっていました。 テーブル席が3つ、最奥にはバーのようなカウンター席も設けられており、何と言っても圧巻なのが、壁一面に誂えられた本棚に並べられる大量のコミック本。 こんな一種独特の雰囲気も相まって、どこか隠れ家的な様相を呈しておりました。

    お品書きには「ハンバーグ」とか「ナポリタン」とか「オムライス」辺りがラインナップされていそうでも、ここは食堂に相応しいお馴染の顔ぶれが揃います。 それにしても、この驚くべき低価格はどうでしょう。 本日二軒目にもかかわらず、あの品もこの品も食べてみたくて目移りが止まりません(笑)




    ラーメン
    430円

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    スケール感が伝わらないと思いますが、このお値段にして丼は結構な大きさです。 ご覧の通り載せ物は至ってシンプルながら、丼底まで見透かせそうな美しい清湯スープに目を奪われます。

    そのスープは雑味を感じさせない見た目通りのクリアな旨味ながら、豚ガラメインと思しき動物系出汁の存在を感じ取る事が出来ます。 醤油タレはあくまでもマイルドに効かせられ、出汁の旨味をそっと惹き立てている印象で、一見さっぱり系にも見えるも、動物系由来のコク味をしっかり纏っている辺りに、ご店主の出汁引きの丁寧さが伝わってきます。 会津地方の「地ラーメン」を彷彿とさせるオーソドックスな味わいではありますが、おおよそ半世紀にも亘るお店の歴史を支えてきた老舗の味は、どこまでも優しく食べ手の心に訴えかけてきます。 リーズナブルなだけの一杯だなんて侮ってかかったら、瞠目させられることは必至。


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    チャーシューは恐らく出汁引きにも使用されたものと思われます。 お肉の食感をしっかり味わえるもので、流石にジューシーでは無いものの、こんなお値段で二枚も載せられているのですから、お店に感謝すべきところでしょう。


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    麺は会津ラーメン御用達ともいえる平打ちの太縮れ麺。 多加水ならではの滑らかな啜り心地と舌触りがとても心地良く、適度に硬茹でされた弾力ある噛み応えも文句なし。 麺量もなかなかのものでして、” 良心的価格設定 ” の域すら超えているとしか言いようがありません。 

    欲張ってオーダーしちゃった次の一品が、これまたボリューミーでして・・・(笑)




    半チャーハン
    270円

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    深めの茶碗にみっちりと詰められたチャーハンの出来栄えが、これまた実に秀逸。 定番の具材を使用し、塩コショウでシンプルに味付けされたものですが、見事なまでのパラっと仕上げに手錬れの業を垣間見ることが出来ましょう。 

    二品合わせてきっかり700円で味わえる満腹感と満足感はすこぶる高く、地域密着店として愛される老舗の魅力に一発で心を鷲掴みされました。 こちらにお店を開かれた初代の女将さんもご健在で、二代目店主と共に厨房で腕を振るわれる姿がとても印象的でした。 



    味良し、盛り良し、値段良し。 三拍子揃った会津の隠れた名店ここに在り。 


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    category: 会津若松市

    Posted on 2012/06/27 Wed. 14:32  edit  |  tb: 0   cm: 8  

    三春軒 

    昨年の暮れ以来、半年振りに訪問させて頂いたのは、大のお気に入りでもある『三春軒』さん。 一時は銀世界に映える老舗の黒暖簾を謁見すべく厳冬期の訪問を目論んでいたものの、実際にはなかなか赴くことが出来ず、気付けば6月も半ばを迎えておりました(汗) しかしながら、こちらには昨年から虎視眈眈と狙っていた課題メニューがありまして、千載一遇の好機到来とばかりに会津若松市は西七日町へと車を走らせました。  


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    この日は梅雨の中休みといった陽気で、会津盆地も夏を思わせるような太陽が照りつけていました。 こんな日はさっぱりとした、つべたい食べ物が恋しくなるってものです(笑) お察しの通り、意中の一杯とはこの品になります。
     



    冷やし中華
    550円

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    現代風のゴージャスな載せ物や、圧倒的ボリューム感を放つ爆盛り系とは趣が異なり、そこはかとなく素朴感が漂う一品。   


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    載せられている具材は、細切りにされたキュウリ、チャーシュー、手作り感たっぷりの薄焼き卵、紅生姜、そして「冷や中」にはちょいと珍しいメンマもトッピング。 仕上げに刻み海苔と白胡麻を振り掛け、水溶き和辛しを添えて完成となります。

    タレはゴマ油の香りをほのかに漂わせつつも後味に残るような甘味は纏っておらず、適度に効かされる酸味がアクセントになり、さっぱりとした味に整えられます。 シンプルの極みとも言える素朴な味わいは、まさしく冷やし中華の原点を思わせる味とでも言えば良いのでしょうか。 どこか懐かしさを感じさせるような、老舗に相応しい一杯に仕立てられておりました。 


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    何と言ってもこの品のハイライトは、こちらで毎日麺打ちされるという自家製麺でしょう。 女将さんに伺ったところに因りますと、製麺してから数日間寝かせたものを使用しておられるとのこと。 絹のように滑らかな舌触りはそのままに、冷水締めされることで弾力を増した多加水麺は、口の中で踊るような食感をもたらしてくれます。 すっきり系のシンプルなタレ作りは、きっとこの自家製麺との調和を考えてのことなのでしょう。 


    お店毎に趣向を凝らし、ラーメンとはまた違う独自の進化を辿って来た「冷やし中華」。 情緒的な佇まいと共に日本の夏の風物詩を味わいたいなら、こちらの一軒をお勧め致します。    


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    今回もお目通りが叶わないのかと肩を落しかけていたところに、突如として勝手口から姿を現してくれた猫店長。 年齢を感じさせぬ毛並みの良さと、その麗しき美貌は相変わらずでした。 



    category: 会津若松市

    Posted on 2012/06/24 Sun. 22:17  edit  |  tb: 0   cm: 8