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    紅花餃子 日和田店 

    前回の訪問から約3年ぶりに郡山市日和田町の『紅花餃子 日和田店』さんにお邪魔しました。


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    郡山消防署日和田分署がある交差点近くに佇むオレンジ色の目立つ店舗ですが、お店の外からは店内の様子が見えにくい為、暖簾を潜るには若干の勇気が必要かもしれません。

    店内はテーブル席と小上がりで構成され、何故か場末のスナックのような雰囲気を醸すボックス席が一つだけ設けられています。 持ち帰り用の餃子をストックしておく冷凍庫が「グリコ」のロゴが入ったアイスクリーム用のものだったり、でっかい狸の置物や亀の剥製など多種多様なオブジェが所狭しと飾られ雑多な印象を受けるも、その奥に備わるガラス張りの製麺室がお店のこだわりを主張します。


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    このようなPOPが至る所に貼り巡らされるこちらのお店は、70才をとうに過ぎたであろうご夫婦がお二人で切り盛りされています。 ラーメン好きな方でしたらご承知のこととは思いますが、こちらのご夫婦の娘さんは安積町に店を構えられる『白河手打ち中華そば エビスヤ』さんの女将さんだそうです。 そのようなご関係もあって数年前にリニューアルされたのが現在のラーメンになります。


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    幾つか味のバリエーションはあるもののラーメンと餃子のみのシンプルなメニュー構成。 餃子は3種類の味が楽しめるこちらの看板メニューですが、前回訪問した時と同じく『エビスヤ』譲りの一杯を頂く事にしました。





    紅花醤油ラーメン 大盛り
    600円+50円

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    トッピングは定番ながらも、なかなかに豪華さの感じられるビジュアル。 特に目を惹くのは淡いピンクが美しい燻製チャーシューでしょう。  

    スープは鶏ガラを基調とした動物系出汁の旨味がほのかに感じられます。 コク味を醸す脂浮きはあまり見られず、醤油タレの風味もどこか控え目で、食べ手を惹き付ける訴求力は希薄かもしれませんが、その根底に存在するテイストは ”白河ラーメン” であることに疑いの余地はありません。   


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    チャーシューの肉質は程良い柔らかさで、口の中で脂身が蕩けていくジューシーさ。 燻された香りもちゃんと伝わってきて、この店ご自慢の品であることも納得出来るものです。 この手のチャーシューがお好きな方でしたらチャーシュー麺という選択肢も大いにアリです。 


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    「紅花」の花の紅を使用しているという自家製手打ち麺。 もう少しだけ早めに茹で上げてもらえたら手打ちならではのコシを楽しめたような気もしますが、多加水麺特有の滑らかな喉越しと、手揉みすることによって生み出されるボコボコした啜り心地はかろうじて堪能することが出来ました(笑) この辺りのユルさはご愛敬といったところで、硬めを希望される方は事前にリクエストされることをお勧めします。


    餃子やラーメンには還元水を使用されるなど、味作りには強いこだわりを見せる食堂でありながら、ご近所さん同士の交流スペースとしても一役買っているようで、まだ昼前だと言うのにビールの栓を抜きつつ世間話に花を咲かせているご常連様も・・・(笑) 

    勿論、店主ご夫妻のお人柄があってこその、良き憩いの場であることは言うまでもありません。



    category: 郡山市

    Posted on 2011/10/29 Sat. 21:48  edit  |  tb: 0   cm: 4  

    麺菜房 櫻喜 

    前々回の記事から計らずも中華系のお店が三連荘になってしまいますが、大槻町の『麺菜房 櫻喜』さんを二ヵ月ぶりに訪問しました。 


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    店内はお昼時を過ぎても相変わらずの賑わいを見せておりましたが、毎度お決まりのカウンター席に陣取ります。 今回はいつの日か必ず、と前々から楽しみにしていた一杯を所望するのが目的です。


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    何となくお品書きが変わったような気がしたので、念の為に隅々までチェックしてみましたが、本命だった一品が消えております。 今回のお目当ての品とは、実は「ふかひれらーめん」だったのですが、なんらかの事情でメニュー落ちしてしまった模様(泣) 気を取り直し、あれこれ迷いながら代役を立てることにしました。


     


    すわんらーめん
    750円

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    些か間口は狭めながらも、深みのある丼から溢れんばかりに張られたスープが相当のボリュームを感じさせます。 所謂、「酸辣湯麺」は初めて頂くお品になります。
     

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    スープは水溶き片栗粉でしっかりトロミが付けられ、辣油による辛味と香辛料に由来するような独特の刺激もあったように思います。 辛味そのものはこちらの「まーぼーらーめん」のような超強力なタイプではありませんが、トロミによる激熱さも加勢して大量の汗が噴き出してきます。 マイルドに効かされた酸味が爽やかに味を引き締め、酸味、辛味、旨味の三つがバランス良く一体化した仕上がりと言えます。   


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    具材は、刻みネギ、鶏肉、椎茸、筍、豆腐、溶き玉子とかなりの具沢山。 其々に異なる食感と旨味を持つ素材が一杯の丼の中で見事な調和を見せます。


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    いつもの中細縮れ麺はスープの旨味とトロミを全身に纏ったお陰で、丼に引き戻されそうになるほどズッシリとした重みが箸に伝わってきます。 毎度寸分の狂いもなく茹で上げる店主の見極めも然ることながら、心地良い食感と豊かな小麦の風味を感じさせる辺りに、この麺の素性の良さを見出すことが出来るでしょう。


    本命にはありつけなけなかったものの、このピンチヒッターのハイレベルな美味さは望外の収穫となりました。 こちらの人気メニューというのも頷けます。


    食べ終えてから、意中の一品がメニュー落ちした理由を店主にお訪ねしたところ、大震災による津波で気仙沼のフカヒレ加工場と倉庫が全滅してしまったそうです。 輸入品に頼る手も残されてはいるものの、国内産より5割も価格アップしてしまうものを単品のラーメンには使えないとのこと。

    近年では戻す手間を省略出来ることから、予め下処理を施した冷凍やレトルトのフカヒレが主流となり、戻し方を知らない若い料理人も増えているとか・・・。 乾物のフカヒレ(店主は「原ビレ」と呼んでおられたと思います)は独特のコクのようなものがあり、その美味さは冷凍物とは一味も二味も違うと仰っておられました。 


    幻となってしまった一杯への未練は募るばかりです(笑) 




    category: 郡山市

    Posted on 2011/10/25 Tue. 13:34  edit  |  tb: 0   cm: 8  

    光華飯店 

    今年3度目になる県外遠征は宮城県角田市の『光華飯店』さんを初めて訪問しました。  


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    阿武隈急行線の角田駅からも程近い静かな住宅街の一角で、異様なほどの賑わいを見せているのがこちらのお店になります。 昔ながらの中華食堂の雰囲気を色濃く残した店内は、ざっと40名は入れるほどのキャパシティを誇りながらも、11時30分頃の入店時には満席に近い状態でした。 この人気店を切り盛りされるのは ”名物オヤジ”としてご常連さん方から慕われる初代店主、初代とは真逆の物腰柔らかそうな雰囲気の二代目、そしてこちらの味筋を次世代へと受け継いでくれるであろう若き三代目のお三人です。   


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    中華食堂らしいメニューが並ぶお品書きの中で「カレーライス@600円」が一際異彩を放ちます。 中華料理屋さんが仕立てるカレーなんてとってもレアな一品だと思いませんか?(笑)  その他にも興味をそそられる品が並ぶなか、こちらを訪れたならば必ずや押さえておきたい一品を所望しました。


     




    ワンタンメン
    700円

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    ”角田ブラック”とも称される漆黒の一杯。 普段なら基本のラーメンを頂くところですが、漆黒スープの中を泳ぐワンタンを見てみたい衝動に駆られオーダーしちゃいました。 


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    鶏ガラや豚骨といった動物系出汁が基本ベースと思しき漆黒スープは、これほどの油膜が張りながらも見た目ほどのオイリーさは感じられません。 醤油ベースでありながら適度なニンニクの風味がビシッと決まり、スープの旨味を引き立てます。 決して塩辛い訳ではありませんが、醤油タレの風味の強さでは、今まで私が食した”ブラック系”の中でも最強の部類に入るかと思われます。 


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    スープと同色の真っ黒なメンマは福島市の『野田町食堂』さんを彷彿とさせます。 こちらのはコリっとした小気味良い歯応えを残しており、味付けは甘みが強めに効かされています。


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    分厚く切られたモモ肉チャーシューはしっかりした歯応えはあるものの、肉の繊維に沿ってサクッと噛み切れます。 先程の甘めのメンマとは対照的な塩辛さに思わず驚き、チャーシュー増しにしたらこの塩気に相当な苦戦を強いられそうな予感も・・・。 しかしながら、これもお店の持ち味なのだろうと認めてしまいたくなるから不思議です(笑) 


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    楽しみにしていたワンタンです。 餡はごく小さいもので皮の滑らかな舌触りを楽しむタイプ。 ここまでスープの色香に深く浸食されたものは初めて拝見しましたが、味の染みたワンタンはまた格別の美味さ。 後述する麺との食感の違いを楽しんでみるのも一興かと。


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    スープの旨味をしっかりその身に纏いながら、食べ終えるまで全くダレることなく強靭な噛み応えを保ち続ける低加水のストレート太麺。 この麺と先述したニンニクの風味がもたらすコンビネーションは、ある種のジャンクさすら覚えます。 各テーブルに備え置かれたタッパーには擦り下ろしニンニクが用意されていますので、これを投じて更にパワーアップを図るというのもアリでしょう。 麺量は普通盛りでも200gほどあるようで量的ボリュームの面でも満足されることと思います。


    何の下調べもなく訪れた老舗中華食堂で斯くの如き一杯が供されたらさぞかし驚かれると思いますが、一度口にすればたちどころに魅了されてしまう中毒的美味さを秘めた一杯と言えます。

    ピーク時で忙しかったせいもあって初代店主は黙々と仕事をこなされており、ご常連さんに「名物」とまで言わしめる ”ボヤき”をお聞き出来なったのが残念でした(笑)








    category: 宮城県

    Posted on 2011/10/19 Wed. 17:52  edit  |  tb: 0   cm: 4  

    中華や ちんめん 

    先日、よはんさんのブログ「徒然なるままに・・・。」で紹介されていた、伊達市のお店を初めて訪問しました。 ネットでリサーチしても情報が殆どヒットしないレアなお店なのですが、mimizoさんからも情報提供して頂いたお陰で無事に暖簾を潜ることが出来ました。 


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    場所はJR伊達駅からも程近い旧伊達町の長岡地区、国道4号線の西側を並走する県道沿いに栄える商店街の一角に店を構えられます。 伊達市伏黒と梁川町にもご家族が経営される姉妹店が存在するそうですが、こちらがその本店に当たるとのこと。 


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    この札に一瞬怯みましたが、”頑固オヤジ”どころか、どちらかと言えば紳士的なシェフといった風貌で、その奥様とお二人で切り盛りされています。 店内は年季の入った赤いカウンターが中華食堂の雰囲気を漂わせ、ご常連さんと思しきご年配の方が中華をつまみに真っ昼間から手酌でビールを煽っておられます。 


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    手書きの温か味が感じられるお品書きには「中華や」らしいメニューがラインナップされ、そのどれもが驚くほどリーズナブル。 あれこれ迷いながらも、初訪らしくベーシックな品をチョイスしてみました。

      



    ラーメン
    450円

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    麺のフォルムまでありありと見切れるほどに澄んだスープが美しい一杯は、鶏の香りと生姜の風味がほのかに漂います。 油浮きの見られない淡麗な旨味でありながらも物足りなさは皆無。 醤油タレとのブレンドバランスも絶妙で、この辺りはベテランの巧みさが光る仕立てとも言えます。


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    小ぶりながらも柔らかさと脂身のジューシーさが際立つチャーシューは、しっかりと下ごしらえされていることが窺がえます。 チャーシュー麺にグレードアップしたら相当な満足感が得られることでしょう。


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    オーソドックスながら多加水の中細縮れ麺はスープとの相性もバッチリ。 自身を強くアピールすることなくスープの旨味を引き立てるなら、やはりこの手の定番タイプがしっくりきます。  





    チャーハン
    500円

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    熟練の手で仕上げられるチャーハンは、玉葱、チャーシュー、玉子、のみの素朴さ漂う一品。 塩コショウで整えられたシンプルな旨味がラーメンと非常に良くマッチします。 

    一人前を二品頼んでも千円でお釣りがくることが信じられません(笑)


    所謂、昔ながらの町の中華食堂ですが、近くを通り掛かったら思わずふっと立ち寄りたくなる魅力を持ったお店であることは、昼時を過ぎても途絶えることなく来店されるご常連さんが暗に物語っています。








    category: 中通り

    Posted on 2011/10/06 Thu. 09:49  edit  |  tb: 0   cm: 10