10 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 12

    四川名菜 天心 

    先頃、移転されたばかりの『四川名菜 天心』さんを初めて訪問しました。 こちらは言わずと知れた名料理人、陳健一氏の下で修業された店主が腕を振るわれるお店とのことで気になっていました。


    P1010006.jpg


    旧店舗では、お店の駐車スペースも限られお昼時は行列必至だったとのことですが、ご覧の新店舗へと移転されたことでキャパシティは格段にアップしたことと思われます。 店内は、私が着いたカウンター席の頭上に老酒や紹興酒のボトルがずらりと並べられる以外、中華料理屋としての雰囲気は希薄です。 テーブル席の下方にガスコンロの火力調整に使われていたと思しきレバーが付いていることからして、もしかすると焼肉屋さんの居抜きでしょうか。 この日は平日のお昼前にもかかわらず、広々とした空間に入り切れない程のお客さんが詰め掛けておられました。


    P1010011.jpg P1010012.jpg
                    〔↑ クリックで拡大出来ます ↑〕
    P1010010.jpg P1010009.jpg
                    〔↑ クリックで拡大出来ます ↑〕


    店名にも ”四川” と掲げられるお店ですから、当然のように「麻」や「辣」といった文字が良く目に留まります。  勿論、私が所望する一品も言わずもがな(笑)





    四川麻婆ラーメン+半ライス
    900円+130円

    P1010013.jpg

    P1010014.jpg


    食べ手にある種の警戒感すら抱かせる一杯。 丼に並々と張られた深紅のスープがもたらすインパクトは、同じ陳健一氏に師事されたシェフが店主を務められる大槻町の『麺菜房 櫻喜』さんの「まーぼーめん」をも上回るように感じられます。  

    しっかりとトロミが付けられる「まーぼーめん」の辛味を、底から湧き上がってくるような重厚な辛味と例えるならば、この「四川麻婆ラーメン」は比較的サラッとしていて、舌が斬れるかと思う程に鋭利でシャープネスな辛味と言えます。 勿論、「陳家伝承の逸品」と謳われる品がただ辛いだけである筈もなく、花椒の爽やかな香りや、豆板醤、自家製辣油といった数々の調味料が複雑に絡み合うことで醸成される味わい深い旨味も存在しているのは言うまでもないことです。 


    P1010016.jpg

    P1010017.jpg


    半ライスは当然このようにして楽しみます。 ライスは一時的な辛味の緩和剤にもなってくれますが、この品の強力な ”麻辣コンビ” の前では若干頼りなげであることは否めません。


    P1010015.jpg


    硬めに茹で上げられ歯応えも抜群の中細麺は自らを主張するような個性的なタイプではないものの、しっかりと小麦の風味を感じ取ることが出来ます。 お察しの通り ”麻婆” 絡みまくりですから、辛味で咽らないよう注意は必要かと。 

    一段と寒さの厳しくなるこれからの季節にまさにピッタリの一杯で、非情なまでにサディスティックな辛味に打ち勝ち食べ終えた後の爽快感は格別です。

    辛味マイルドな「麻婆ラーメン」もラインナップされますが、せっかく名門『四川飯店』の血筋を受け継ぐこちらのお店を訪れたのであれば、是非ともこの ”本筋” を味わって頂きたいところです。

    但し、自己責任で・・・(笑)



    category: 郡山市

    Posted on 2011/11/27 Sun. 20:02  edit  |  tb: 0   cm: 4  

    しょうや 

    今年に入ってから郡山市内にオープンしたお店の中でも、個人的に一番気になっていたお店『しょうや』さんを訪問しました。 国道49号線と郡女通りが交わる交差点を西側に進んだ左手にお店があります。 


    P1000995.jpg


    お蕎麦屋さんの居抜きとのことで、その名残を見せるシックで落ち着いた店構えにラーメン屋さんらしい雰囲気は感じられず、店先の駐車場に掲げられる幟がさり気無くアピールする程度。 それに全く気付かずスルーしてしまった私は、店舗を探し近隣を20分以上もウロウロする羽目に・・・。 実際のお店の場所はネットに掲載されている住所よりも100メートルほど東側に位置するようです。

    暖簾の奥に広がる店内は、樹の温もりと打放しコンクリートが融合するモダンな佇まい。 4人掛けのテーブルが整然と並び、お一人様にお誂え向きのカウンター席が数席、更に座敷も用意されます。 お店を切り盛りされる店主を始めスタッフ全員がお若い方で、特に女性スタッフのスマートな接客を拝見していると、どこかのお洒落なカフェにでもいるような気がしてきます(笑)  





    醤油ラーメン
    650円

    P1000997.jpg


    そんな小洒落た雰囲気とは真逆を行くような素朴且つ、シンプルなビジュアルの一杯。 朱の雷紋が入った丼が殊更に郷愁感を煽ります。 既にこちらを訪問された先輩方曰く、伝説の名店として未だ語り継がれる『ますや分店』さんの味に近い雰囲気をお持ちとのことで、その味を知らない私は大変に興味を惹かれていたのです。


    P1000998.jpg


    鶏ガラや豚骨などから引き出されるふくよかなコク味や、口当たり柔らかな醤油の風味は、郡山の ”地ラーメン” と言われる一杯にも共通して見られるテイスト。 素朴でありながらも一本芯の通った力強さが感じられるのは、微かに後味として残る魚介系と思しきニュアンスが加わっているせいでしょうか。 完成度の高い味作りに感心させられます。


    P1000999.jpg


    チャーシューは脂っぽさを全く感じさせないもので、とりたてて特筆すべき点は見当たらないように思います。 昔ながらのラーメンをストイックに追求され敢えてこのような仕立てにしているのか、それともチャーシューの脂が染み出しスープの風味が変化するのを嫌ってなのか、はたまた全くもって別の理由なのか・・・。 @650円という値段を考えると見直しがあっても良いような気もします(笑) 


    P1010002.jpg


    先頃、当ブログにお寄せ頂いた情報によれば、麺は「青山生麺所」のものを使用されているそうです。 低加水特有の「プツっ」とした硬質的な噛み応えはやや抑え気味ながら、しっとりしなやかな舌触りと芳醇な小麦の風味が秀逸な麺です。 郷愁感たっぷりのスープと相まってトラディショナルな一杯に仕上げられ、オープン後間もないお店が作り出すラーメンとは思えぬ堂々たる風格まで備わっているようです。

    このラーメンが『ますや分店』さんの味筋にどれだけ似ているのか、比較する術も無くなった現在に於いてそれを追い掛けても仕方のないことと思います。 しかしながら、このようなラーメンをリアルタイムで召し上がってこられたであろう団塊世代の先客様方が口々に絶賛されていたことから察しても、その方向性は決して間違ってはいないのかと。

    独学でラーメン作りを覚えたと仰る若き店主の今後の行く末も楽しみであります。    





    category: 郡山市

    Posted on 2011/11/22 Tue. 20:11  edit  |  tb: 0   cm: 6  

    ラーメン二郎 仙台店 

    10月23日にオープンした『ラーメン二郎 仙台店』さんを訪問しました。 所謂 ”直系” はこの『仙台店』が東北初、そして関東圏外に於いても初めてになるようです。 ”インスパイア系” と呼ばれるお店を食べ歩いておられる方でも、機会があればいつかは ”直系” を味わってみたいと思われていた方も多いのではないでしょうか。 


    P1000985.jpg


    仙台宮城インターを降り仙台駅方面に車を走らせること約10分で到着。 相当の行列を覚悟して来たにもかかわらず、10時40分の時点では行列どころか店前にお客さんの姿はありません。 まさか!?・・・と青褪めながら近くの有料駐車場に車を停め戻ってみますと5名程の方が並んでおられ、すかさず列に加わります。 その後、時間の経過と共に行列は長さを増し、定刻の15分遅れで開店した時点でざっと50名以上は並ばれていたようです。


    P1000994.jpg


    店内は厨房を取り囲むように配置されたコの時型カウンターのみ。 1ロットが8杯ずつ作られるようなので、席数はおそらく16席になるかと思われます。 券売機で食券を購入し入口側のカウンター奥から詰めて着席、食券をカウンター上に置きます。 頃合いを見計らってお店の方から一人一人順番にトッピングを聞かれるので、お好みのコールを唱えましょう(笑)  





    小ラーメン(ニンニク)
    650円

    P1000987.jpg


    せっかくなので思い切って「ニンニク!」とだけ言ってみました(笑) 画像では何度も拝見したビジュアルながら、こうして実物を目の当たりにすると感慨も一入です。 それにしても、この圧倒的存在感はどうでしょう。


    P1000992.jpg


    豚骨の乳化はわりと強めに感じられるも、「カネシ」の醤油タレの存在が際立って感じられます。 勿論、初めての『二郎』ですから他店との比較は出来ないものの、今まで食してきた ”インスパイア系” が持つインパクトの比ではありません。 カラメコールは個人的に必要ないと思われるほど味濃いめです。


    P1000988.jpg


    チャーシューは分厚いバラロールが2枚。 画像に無いもう1枚の方はロールの端っこの部分で、厚さ約3センチはあろうかという肉塊がゴロっと潜んでいました。 「ラッキー♪」なんて思ったのも束の間、終盤にこのチャーシューのパワフルさに悪戦苦闘させられます。


    P1000989.jpg


    私は入口付近の席に着いたので未確認ですが、店内の奥の方にはカバーの掛けられた製麺機らしきマシーンと、日清製粉のパン用粉「オーション」が山積みされていたようです。 強力粉由来の「むちっ」としたコシのある食感と低加水の「もそもそ」した舌触りが特徴的で、「グルエース」で武装した旨味の塊とも言えるスープとがっちりタッグを組んで食べ手に襲いかかってきます。 ご覧のような極太麺ですから出来ればしっかり咀嚼したいところなのですが、モタモタしていると完食する前に戦意喪失となってしまうので、味わう間もなくフルスロットルで食べ続けます。

    厳しい修行になるであろう事は事前に予想していたものの、その予想を上回る破壊力の前に後半戦は気が遠くなるような思いを経験しました(笑)  何とか完食に持ち込みましたが、私が頂いた一杯はあくまでも初心者向けのベーシックグレード。 ヤサイマシ、豚、豚W、といったトッピング増量の上級者向けが存在し、更にその上には「大ラーメン」なるボス級の一杯が控え、エキスパートを迎え討ちます。 


    P1000993.jpg


    スープ、麺、野菜の盛りなど、”直系” であっても決して画一的にあらず、お店毎に微妙な違いが見られるのも『二郎』の特徴と言われておりますが、そんな『二郎』を何軒も食べ歩かれている方のレポでもこちらは高評価を得ているようです。 


    『二郎はラーメンにあらず、二郎という食べ物なり』

    この一杯を端的に表す余りにも有名な格言は、”直系” に正統伝承される独自のイデオロギーを感じる事で更に重みを増していきます。



    category: 宮城県

    Posted on 2011/11/17 Thu. 18:57  edit  |  tb: 0   cm: 4  

    旅館琴平荘(こんぴらそう) 中華そば処 

    山形県鶴岡市の『旅館琴平荘』さんです。 日頃の溜まった疲れを癒しに旅行に行って来ました・・・って訳ではありません(笑) 


    P1000979.jpg


    海岸線沿いに走る国道7号線から三瀬海水浴場方面へと向かう細い道を入り、道なりに進んだ先に見えるのがこちらの建物。 目前には日本海の絶景が広がる旅館なのですが、冬場の閑散期の客寄せとして平成14年から ”中華そば処” が設けられたそうです。 


    P1000963.jpg


    この ”中華そば処” 、その人気の高さから年を追うごとに営業期間が延長されてはいるものの、冬場のみの期間限定です。 更に営業時間が午前11時~午後2時までと非常に短く、ありつくまでには高いハードルをクリアしなければなりません。 そして、旅館内での営業という、余所ではまずお目に掛かれないレアなシチュエーションがマニア心をくすぐります。 


    P1000968a.jpg


    普段は宴会に使用される大広間にご覧のようなテーブルが15席ほど並べられます。 ちょうどお昼時とあって、先客さんは約40名ほど。 基本的にお客さん1組に対して1テーブルが割り当てられるようで、私のように単身で乗り込んでも相席を勧められることなく悠々とテーブルを占領出来ました。 相当な人出で賑わう休日にはちょっと非効率的なオペレーションに思えますが、もしかしたら平日だけの特権なのかもしれません。


    P1000964a.jpg


    お品書きを拝見すれば、中華そばを基本とするシンプルなメニュー構成ながらも、全ての品で「こってり」と「あっさり」の仕様を選択出来るようです。 画像はありませんが平日限定、数量限定の極太麺仕様や塩中華もラインナップに加えられております。 また、其々の品に大盛りオーダーが可能であるにもかかわらず、それとは別に麺量200グラムの替え玉も用意されているのが珍しく思えました。





    中華そば(こってり)+味付玉子
    680円+100円

    P1000969.jpg

    P1000970.jpg


    これぞまさしく中華そば、と称したくなる王道系のビジュアル。 スープは地鶏の鶏ガラに豚足をミックスした動物出汁と、アゴ節をメインとした魚介出汁をブレンドしたもの。 やや節のテイストが前面に出ているようでも、さらりとした上品さで節特有のエグ味などは一切感じさせません。 この辺りは拘りの飛島産アゴ出汁がもたらすものかと思われます。 更に、こってり仕様にはご覧の通りのぶ厚い油膜が与えられ、円やかなコク味も加わります。 ジャンルで言えば、以前どこかで食べたことのあるような、所謂「昔懐かしい系の中華そば」というタイプになりますが、どっしりとした安定感を覚えるほど見事に均整の取れた仕上がりを見せます。

       
    P1000971.jpg


    チャーシューは歯を必要としないほどに柔らかで、程良く染み込んだ煮汁の旨味が脂身と一緒に蕩け出します。 チャーシュー麺を所望されるお客様が多くいらっしゃるのも成程と納得させられます。 


    P1000976.jpg


    味付玉子は別添えで供されます。 黄身の外側はねっとりとした歯触りで、中心部分はトロ~っと流れ出します。 薄味に仕立てられているのは他のトッピングにも共通して言える事で、スープの旨味とぶつからないようトータルバランスを最優先してのことでしょう。 


    P1000972.jpg


    自家製の多加水中細縮れ麺は小麦の風味は控え目ながら、手揉みによるボコボコした啜り心地とシルキータッチの滑らかな舌触りが特徴的で、プリプリっとした弾力のある食感は白河ラーメンに通ずるものがあるように感じられました。 


    元よりラーメン好きな調理長が作り上げたこの一杯は、シンプルながらも随所にその拘りが感じられるものです。 丼の中で全てが調和する微妙なバランスポイントを模索し大変な試行錯誤を繰り返されたそうですが、これが行き着いた最終形ではなく今現在も進化し続けているようで、今後どのように成熟していくのかも楽しみです。


    この立地で恐るべき集客力を誇る”中華そば処”の今シーズンの営業は10月1日~4月30日迄。 期間中に鶴岡を訪れる機会がございましたら是非ともご賞味頂きたい「珠玉の一杯」です。


    P1000982.jpg


    category: 山形県

    Posted on 2011/11/12 Sat. 21:12  edit  |  tb: 0   cm: 2  

    花カツミ 

    大槻町の『花カツミ』さんを3ヵ月ぶりに訪問しました。
    暫く伺わないでいると必ず禁断症状に苛まれ、自然にお店へと足が向いてしまうのは私だけではないハズ・・・(笑)


    P1000962.jpg


    そんな訳で逸る気持ちを抑えつつ暖簾に吸い込まれるように入店、マスターの真正面に位置するカウンター席をゲットします。 普段であれば平日でもお昼時の賑わいは相当なものですが、この日はテーブル席に二組の先客様がおられるのみ。 その後、この先客様達が帰られた後も暫くお客さんはお見えにならず、流石のマスターも首を傾げていらっしゃいました(笑)




    とんこつ もやし+味付玉子
    680円+100円

    P1000956.jpg


    久しぶりの ”もやし” に味付玉子を載せてみました。 丼の上に盛られたもやしの山はあくまで氷山の一角で、スープの中にも相当な量が沈んでいます。 そんな大量もやしの水っぽさを予め考慮し「味濃いめ」でオーダしてみました。 花カツミスープのいつもの円やかさが影を潜めた代わりに、醤油タレの風味が前面に押し出され、輪郭のキリっとした端正な味わいへと変化しています。 バランス的にはデフォの状態がベストと思われるものの、いつもと違った表情を楽しんでみるのも大いにアリでしょう。 


    P1000957.jpg


    マスターの職人技が仕立てるチャーシューは、箸で持ち上げようとすればホロっと崩れるほど柔らか。 そのままでも充分美味ですが、スープに浸して豚骨の旨味を存分に吸わせて頬張れば、至福の一時が訪れます。


    P1000958.jpg


    こちらの味玉はちょい柔らかめのタイプ。 程良い味の浸み込み加減、黄身の濃厚な風味、共に満足のいく出来栄え。 これでもう少しだけ黄身が固まっていれば文句無しですが、然したる問題はありません。  


    P1000960.jpg


    今回は中太麺をチョイス。 コキコキっとした小気味良い硬質的な噛み応えは、この麺の特筆すべき店に挙げられます。 豊かな小麦の風味では「ユキチカラ」を使用している細麺に一歩譲るとしても、麺自体の太さにも由来するのか、スープの持ち上げの良さではこちらが一枚上手に感じます。 強烈な個性を放つタイプではありませんが、どちらも甲乙付け難い魅力を持つ二種類の麺をその日の気分でセレクト出来るのは嬉しいところ。


    P1000961.jpg


    どのようなのシロモノなのか事前に伺ってはいたものの、今まで頑なに封印してきた壺を開けてみました。 小さじ一杯ほどスープに溶かしただけでも唐辛子の強力な辛味が容赦なく襲ってきます。 味を一変させてしまうほどのアイテムなので使用される際は注意が必要と思われるも、一度知ってしまったらクセになりそうな気が・・・(笑)


    余所ではお目に掛かれない一杯が持つ絶大な吸引力も然ることながら、個人的にはマスターご夫妻とのお喋りタイムも大きな楽しみの一つでして、お店へ自然に足が向いてしまうのはご夫妻のホスピタリティに心を鷲掴みされているせいもありそうです(笑)




    category: 郡山市

    Posted on 2011/11/08 Tue. 18:41  edit  |  tb: 0   cm: 6