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    麺屋 のぞみ 

    今月14日に開店したばかりの『麺屋のぞみ』さんを訪問しました。 かつて、いわき市小名浜に構えられていた「家系」のお店、『ラーメン のぞみ家』さんのご店主が当地に戻られまして、実に7年振りの復活を遂げられたのがこちらの一軒。 以前のお店は私も一度だけお邪魔させて頂いたことがあるのですが、当時ネットでも高く評価されておりまして、閉店後も復帰を願うご常連さんの声は多かったと聞きます。 


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    場所は県道56号線(旧国道6号線)沿いのセブンイレブンいわき錦町店から勿来方面へ100メートルほど走った右手になります。 店内にはお店の方と思しき人影は確認出来ますものの、ご覧の通り営業中を知らせる暖簾が掲げられておりません。 意を決して入口のドアを叩いてみますと、既に営業されておられるとのことで一番客として案内して下さいました。


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    ややこぢんまりした店内はカウンターとボックス席で構成され、キャパシティーは10名強といったところ。 店舗はスナックの居抜きのようでして、テーブルや椅子といった調度品もそのまま使用されているらしく、椅子の高さがテーブルにマッチしていません。 ラーメンを啜るにはいささか食べ難い姿勢を強いられるかもしれませんが、いずれ改善されることでしょう。

    メニューは「ラーメン」と「チャーシューメン」の二種類に、それぞれ「中盛り」と「大盛り」がラインナップされます。 家系のお店によく見られる券売機はまだ備え付けられておらず、こちらもいずれ設置されるとのこと。




    中盛りラーメン+のり増し+味付き玉子
    750円+100円+100円

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    まるで、黒いベールに身を包んだようなビジュアルに釘付け(笑) 郡山市の某店のように、平面整列を意識した盛り付けがされる一杯とはまた違ったインパクトが感じられます。  


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    その黒いベールの中を覗いてみますと、白濁とした豚骨スープと醤油タレを組み合わせた、見紛うこと無き「家系」らしいビジュアルが露わになります。 豚骨の芳しい香り漂うスープは、表面にゼラチン質の膜が確認されるも、こってり感はほどよく抑え込まれていまして、むしろ後味のすっきりした軽やかタイプにも思えます。 醤油タレもこのスープに歩調を合わせるようにやや控えめで、クリーミー且つ円やかな豚骨の旨味をそっと後押しするようなマイルドな効かせ方。 口の中に余韻として残る、最後の一押しとも言える旨味が感じられないのは些か物足りなくも感じられますが、ご店主は地域性に合わせた味作りを意識しておられるようなので、今後お客様の反応を見てファインチューンが施されていくものと思われます。


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    『のぞみ家』時代からのお付き合いでもある『イワキ食品』さんで特注される麺は、滑らかでしなやかな多加水の中細ストレート麺。 家系独特の中太で噛み応えあるタイプを期待される方には、拍子抜けするほど細めに感じられるかもしれませんものの、小麦の風味も豊かで芯を残すような「ぷつっ」とした心地良い食感が感じられます。 強いて挙げるとすれば、スープとの絡みにもう一工夫あれば言うこと無し。 

    妥協を許さぬ専用スペックのせいか製麺はなかなかに難しいとのことですが、この製麺所さんとは古馴染みが故のシンパシーが存在するものと思われ、特別誂えにも快く応えて下さる良き理解者でもあるのでしょう。 



    ご店主様は以前のお店を閉められてから、家系御三家とも呼ばれる『六角家』さんの「御徒町店」を助太刀されていたと仰られながらも、意図的に直系の味は再現しておられないとのこと。 アイデンティティとも言える「家」の一文字を外されても、地域から愛される味作りを目指されるご店主の意気込みが、ひしひしと伝わってくるようでもあります。

    豚骨系の名店が多く存在するいわき市で抜きん出た存在になれるか。 
    ご店主の二度目の挑戦は、まだ始まったばかりであります。




    category: いわき市

    Posted on 2012/02/28 Tue. 17:51  edit  |  tb: 0   cm: 17  

    もみぢ食堂 

    福島県庁の東側に隣接し、阿武隈川の流れを一望できる絶好のロケーションに広がる「紅葉山公園」。 かつてこの地が福島城であった頃は「二の丸御外庭」と呼ばれる庭園だったと言われております。  


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    そのような歴史的背景を持つ公園ではありますが、さすがに寒空が続くこの時期に訪れる人の数は少なく、静まり返った公園内の遊歩道を南側に向かって進みます。 暫く進んだ先に見えて来るご覧の鳥居を潜って、そのまま参道を歩みますと、初代福島藩主の板倉重昌を祀った「板倉神社」に到着します。 


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    板倉氏の支配は約170年もの長期に亘り、現在の福島市の基礎を築いたとされています。 今から10年前の平成14年は、板倉氏が福島藩主の任に就いてからちょうど300年目に当たり、福島市では ”福島城下町探訪” を呼び掛け、大々的に記念行事が執り行われたそうです。


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    そんな板倉藩福島城の名残を残す紅葉山の一角に店を構えられるのが、今回ご紹介する『もみぢ食堂』さんです。(前置き長くてすいませんww) 神社の真裏に佇む立地も手伝い、何ともミステリアスな空気を漂わせる店構えに見えますが、実は県庁に勤務される職員さん御用達の食堂とのこと。 私は存じ上げなかったのですが、ここまで長々と書き綴ったルートを辿らなくても、県庁の敷地内を突っ切れば最短ルートでお店に着けるみたいです・・・orz

       
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    入店する際にはご常連さんにしか分からない、不文律とも言うべきローカルルールが存在しております。 暖簾が掛けられた店舗正面からではなく、店舗裏側の開け放たれた勝手口から入店し、真っ直ぐ進んだ先の厨房でお目当ての品を告げて客間に入るのが ”暗黙の掟”となっているようです。 とは言え、掟に背いたからと言って然したる問題は無いとものと思われ、あくまで流儀にこだわるマニアの自己満足とも言えるのかもしれません(笑)

    店構えからは想像出来ないほど活気に満ち溢れる店内は、昭和な風情を漂わせる佇まい。 客間と厨房を仕切る壁一面に貼られるメニューを拝見しますれば、そば、うどん、定食、丼物、そして中華麺系と、一般的な食堂で取り揃えられる品が約三十品ほどラインナップされておりました。  




    カレーラーメン
    550円

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    この食堂の看板メニューだけあって、ご常連さんの殆どがこの品を召し上がっておられるようです。 カレーラーメンは在ってもカレーライスが存在しないことから、この品専用に誂えられたものであることは間違いありません。 具材は豚肉と玉葱のみのシンプルさで、彩りとしてインゲンとナルトが載せられます。 お味の方は、まさに食堂カレーの王道とも言うべき味わいに仕上げられておりまして、水溶き片栗粉で付けられたトロミが思いの外にしっかりと効いています。  


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    滑らかな舌触りと共にしっとりしなやかな食感を伝える麺は、多加水の中細麺。 こちらも食堂によくありがちな定番系ではありますが、前述したトロミの効果も手伝って、これでもかと言わんばかりにカレースープを纏い上げてくれます。 火傷するほどの激熱さを堪えて一度啜り上げてみれば、日本人のDNAにダイレクトに訴え掛けてくるような ”昭和テイスト” を漂わせる一杯の魅力に惹き込まれること請け合いです。


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    リーズナブルなお値段にもかかわらず、サービスで供されるのがこのミニサラダ。 冷蔵庫でキンキンに冷やされているようで、この冷たさとドレッシングの酸味がもたらすさっぱり感が、ラーメンの灼熱地獄を和らげてくれる束の間の救世主になってくれます。 事実、食べ終えるまでに何度助けを求めた事か・・・(笑)

    ご店主からの心遣いとも思えるこんなサービスは、この地で永らく暖簾を掲げてこられたお店のアイデンティティにも感じられ、そんな魅力に魅せられたご常連が一時の寛ぎを求め次々と勝手口に吸い込まれていきます。 

    築山や茶室も設けられていた「二の丸御外庭」の跡地には、300年の時を経ても人々に安らぎをもたらす何かが存在しているようです。


     

    category: 福島市

    Posted on 2012/02/23 Thu. 23:57  edit  |  tb: 0   cm: 12  

    笑楽庵 

    前回、前々回とちょっと寄り道をしましたが、福島市の ”隠れた” 名店巡りも徐々に佳境へと突入していきます。 今回ご紹介させて頂く一軒は飯坂町の『笑楽庵』さんです。 飯坂温泉駅から徒歩でも3分ほどの立地ながら、メインストリートからは一本入り込んだ路地裏に店を構えられる為、地元の方以外でこのお店をご存知の方はそう多くないと思われます。


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    事前に調べたところに因りますとお店の歴史は相当に古く、年季の入った暖簾と鄙びた店構えからそこはかとなく漂う郷愁感は、まさに老舗のそれです。 半年程前から訪問の機会を伺っていただけにその感慨も一入。


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    店内に足を踏み入れますと、大変失礼ながらこの手のお店にはおよそ不釣り合いとも言えるような、お若くて可愛らしい女性が出迎えてくれます。 真っ白なベレー帽と調理服に身を包んだ彼女の出で立ちは、どこから見てもどちらかのパティシエといった様相。 先代から代替わりされて、今はこの女性がお店を任されているのかとも思いましたが、実際にお店を切り盛りされるのは三代目になられる女将さんで、こちらの女性はそのご令嬢様でした。 ちなみに、ご高齢ながらも出前用のスーパーカブを巧みに操られる二代目もご健在でして、親子三代に亘るなんとも仲睦まじい姿が印象的です。


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                     <↑クリックで拡大>


    メニュー構成は店先に掲げられる看板通り、ラーメン、蕎麦、うどん、の三本柱で成り立っております。 中華麺系の品がお品書きトップを飾っているものの、蕎麦やうどんの豊富なバリエーションを擁する辺りからして、こちらのお店はもともとお蕎麦屋さんではないかと思われます。 一瞥したところでは、厨房の中に鎮座する昔ながらの竃は今も現役のようでして、これが無ければ再現出来ない老舗の味筋を頑なに守り抜いておられるご様子。
     



    ラーメン
    500円

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    ワンコインながら、バランスのとれた端正なビジュアルに目を惹かれます。 麺のフォルムがありありと見透かせるほどに澄んだスープは、鰹出汁がベースのようです。 僅かな甘味を纏う円やかな醤油タレと組み合わされるテイストは、日本蕎麦のつゆにも近い和風なニュアンスを携えておりまして、味作りの根底にはやはりお蕎麦屋さんならではの出汁引きが存在しているように思います。 脂浮きはほとんど感じられないすっきり系ながら、ほのかに加わる鶏の旨味が融合することで味幅が広がり、素朴ながらも滋味深い味わいをもたらしております。


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    チャーシューはちょっと珍しいタイプで鶏肉を使用されています。 醤油タレの染み渡り加減、ぷりぷりの食感共に素晴らしい出来栄えで、噛むほどに鶏の旨味がジュワっと滲み出してきます。 これをふんだんにトッピングした「チャーシューメン」がこちらの一番人気であるというのも納得出来ます。 


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    ややソフトタッチな食感ながら、もっちりした噛み応えの感じられる多加水の中麺は自家製麺とのこと。 スープの旨味を自然に持ち上げつつ、豊かな小麦の香りが自身をさり気無くアピールしています。 多加水系の滑らかな啜り心地も相まって、麺を手繰り寄せるスピードはどんどん加速していき、気付けば麺が無くなっていました。

    70年にも及ぶ歴史をバックボーンに持つこの一杯は、郷愁漂う昔ながらの「支那そば」や「中華そば」をも超越する、まさしくラーメンの原型とも言えるような素朴な一品で、シンプルが故の飽きの来ない美味さに、毎日でも食べに来たいと仰るお客さんも決して少なくないのだとか・・。 


    先述した ”パティシエさん” は、まだまだお若いこともあって、この暖簾を継承する決心をされていないそうです。 昭和の名残をしみじみと残す、懐かしくも貴重な一杯を是非とも後世に残して頂きたい。 老婆心ながら、切にそう願いつつお店を後にしました。






    category: 福島市

    Posted on 2012/02/18 Sat. 21:37  edit  |  tb: 0   cm: 6  

    らー麺堂 飯馳停 

    郡山市日和田町の「オリエントパーク日和田」内に店を構えられるの『らー麺堂 飯馳停』さんを数年振りに訪問しました。 


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    所用で来ていた日和田町で入手した某フリーペーパーにこちらのお店が掲載されておりまして、久しぶりに暖簾を潜った次第です。 店内はシックで落ち着いた雰囲気作りがなされており、お昼時で混み合う時間帯でも雑多な空気を漂わせない丁寧な接客は毎度の事ながら感心させられます。


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                     <↑クリックで拡大>


    「白湯」「醤油」「味噌」の三本柱がこちらの基本メニューで、それぞれに焼豚や味玉をトッピングしたバリエーションが揃えられ、比較的シンプルなメニュー構成ながら並々ならぬ食材へのこだわりを窺がわせます。   




    味玉白湯らー麺(背脂入り)
    770円

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    今回は、お店の看板メニュー「白湯らー麺」の味玉トッピングバージョンを所望しました。 豪勢なビジュアルを形成するトッピング達も然ることながら、背脂が振られることに因るインパクトの増大は計り知れません。


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    豚ゲンコツと鶏ガラ、更に数種類の香味野菜で炊かれるという白湯スープは、それほど乳化していないせいか醤油タレのテイストもしっかり活かされておりまして、その見た目に反するようなミディアムライトな仕上がり。 勿論、背脂の甘味やコク味も伝わってきますが、やはり食べ易さに重きを置いたタイプなのは間違いありません。 厚めの油層からは想像も出来ないほど後味はクリアで、どこか上品にすら感じられます。   


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    地元の田中養鶏場から仕入れられる、「さくら玉子」を使用して作られる味玉は若干小ぶりではあるものの、黄身の半熟具合も味の浸み込みも申し分ない出来栄えで、味玉好きを魅了してくれます。 ここまでパーフェクトな味玉には、そう滅多にお目に掛かれないかもしれません。 


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    柔らかさと共に「むっちり」とした弾力ある食感に仕立てられる大ぶりなバラロールチャーシューは、丁寧な下処理が施されている事は明らかで、その存在感の大きさは目を見張るほどです。    
     

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    適度な硬さに茹で上げられる多加水中細麺は、オーソドックスなフォルムながらスープの旨味や表層の背脂をしっかり纏い上げてくれます。 抜きんでるような個性は見当たらないながらも、老若男女を問わず食べ手に安心感を与えてくれるトータルバランスに優れたタイプとも言えるでしょう。    




    辛味
    50円

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    こんなトッピングがあったことに今回初めて気付きまして、何となく気になったので追加オーダーしてみました。 「コチュジャンベース」と記載されておりますが、ニンニクの風味がほど良く効かされた、所謂「辛味噌」のようです。 


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    全部溶いても辛味自体はそれほど強くないものの、それまでの円やかなテイストを一変させるほどのパンチ力は秘めていますから、途中で味の変化を楽しまれたい方にはうってつけのアイテムになってくれることでしょう。


    突出した何かが主張するような押しの強さは感じられませんが、とても丁寧に作り込まれていることがひしひしと伝わってくるような一杯は、スタイリッシュな店内の佇まいと共に女性客のハートもギュッと掴んでおられるようです。 


    category: 郡山市

    Posted on 2012/02/14 Tue. 23:06  edit  |  tb: 0   cm: 2  

    ヘルズキッチン 

    今回も福島市の課題店を訪問すべく東北自動車道を北上しておりましたが、運転中にふと心変わりし辿り着いた先は、以前から訪問する機会を狙っていた宮城県富谷町の『ヘルズキッチン』さんです。 


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    泉ICで高速道路を下りて、国道4号線を更に北に向かって10分ほど走り「あけの平団地南入口」の信号を右折しますと、ご覧のような閑静な住宅街に到着します。


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    どこにでもある普通の住宅街の一角に店を構えるこちらは、「人類生誕至上最濃スープの鋼鉄系ラーメン」の謳い文句でその名を轟かす屈指の人気店。 決して立地的には恵まれているとは言えないながら、店先や店舗裏側にある駐車場を見渡せば、遠く青森県や福島県からも(←私ですww)お客さんが来られ、恐るべき集客力を見せ付けます。


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    ちょうどお昼時の入店になったものの、券売機横のテーブル席が空いておりましてそちらに案内されます。 客席はその他にカウンター席と小上がりで構成され、造りそのものは至ってシンプルながらも、店内に飾られる様々なオブジェがアンダーグラウンド的でおどろおどろしい空間を作り出します。 当然ながら、このような雰囲気の店内にラーメン屋さんとしての佇まいは希薄で、券売機やテーブルが置かれていることがむしろミスマッチに感じられてしまいます。


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    入店しましたら、まずは券売機にて食券を購入します。 券売機最上段の列は「濃厚豚骨系」、中段は「二郎インスパイア系」、最下段が「スタンダード系」に分類されているようですが、正直に申せばお品名だけでどんなラーメンなのかをイメージするのは不可能に近いかと・・(笑) ご店主自らが作成された比較表(下画像)を参照されるのが手っ取り早いと思われますが、「知力」や「政治力」などを織り交ぜたその比較の仕方は誠にもって ”斬新” そのもので、海外の著名ロック・アーティストの名をもじった洒落っ気たっぷりのネーミングに思わず噴き出してしまいます(笑)





    アルティメッ豚骨 鰹
    800円

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    初訪ですから看板メニューの「アルティメッ豚骨」をオーダーしまして、「鰹」「久留米」「海老」「本鮪」の四つのバリエーションからは「鰹」をチョイス。 初訪であれば定石を踏んで「久留米」を選ぶべきところかもしれませんが、今回はトータルバランスの高いエントリークラスをチョイスし、そちらの一品は次回の課題とすることにしました。 それにしても、中空二重構造で保温性も抜群と言われるステンレス丼が醸すメタリック感が、お店の雰囲気に見事にマッチしています。


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    短時間で濃厚なスープを作ることが可能な「豚骨スープ速成機」で炊かれるという豚骨スープは、スープというよりドロッドロのペースト状。 驚くほど濃厚でありながら臭みや諄さは微塵も感じさせず、鰹節の芳しい風味を纏うことで、近年の我々の味覚にも慣れ親しんだ、所謂 ”魚介豚骨” と称される味に仕上げられております。 魚介が鰹ベースなので目新しさは感じられないものの、流石に完成度は高く尚且つ洗練されておりまして、これが「本鮪」だったりメニュー落ちしてしまった「鰯」だったりしたら、どんなテイストで楽しませてくれるのだろうとイメージを膨らませてしまいます。 


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    トッピングに目を移してみましょう。 丼の半分をも覆い尽くす大ぶりなチャーシューは、これほどの厚みを有しておりながら食感はとても柔らかく、脂身は口の中で蕩けるようなジューシーさ。 更には炙りの一手間に因って香ばしさも加わり、その存在感はもはや主役級と言えるでしょう。 


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    豚骨ラーメンには欠かせないアイテムの一つとも言えるキクラゲは、意識してか麺の太さと同じ幅で切り揃えられていました。 麺と一緒に啜り上げてみますと、コリコリ感がこの上ない食感のアクセントとなります。 また、丼の中央にこんもりと盛られるネギは確か九条ネギだったと思われ、ネギ特有の辛味どころか甘味の感じられる逸品。 さり気ない脇役にも抜かりはありません。


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    麺は平打ちフォルムの太縮れ麺。 「むちっ」とした弾力ある歯応えも然ることながら、先述した濃厚魚介豚骨ペーストがこれでもかと絡みまくります。 豊かな小麦の風味と魚介テイストが織り成すマリアージュは、まさに ”アルティメット” 的な取り合わせ。  


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    卓上には専用の調味料が据え置かれておりまして、若干酸味の感じられるアルティメッ豚骨専用の醤油タレを少々と、フライドガーリックが入れられた辣油を小さじ一杯ほど垂らし、味わいの変化を楽しんでみました。 ベースが盤石であるが故にこの程度でガラッと様変わりはしないものの、味の輪郭がより鮮明になることで、また違った角度からこの一杯の魅力を感じる事が出来るかと思われます。  

    これほどのインパクトと完成度を誇っているにもかかわらず、今後更なるブラッシュアップが控えていることを示唆するかのように、現行モデルを「Evolution 1」としておられるところも大変興味深いところであります。


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    お店の歴史はまだ2年足らずとのことで、一瞥した限りではご店主様もまだまだお若い方のようにお見受けしましたが、強豪ひしめくエリアでどのような成長を遂げていかれるのか、これからも目が離せません。 


    category: 宮城県

    Posted on 2012/02/09 Thu. 21:37  edit  |  tb: 0   cm: 6