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    五福星 

    「宮城県を代表するお店」、「仙台ラーメン界の牽引役」などと紹介されることの多い 『五福星』 さん。 私が食べ歩きを始めた頃は、既に不動の人気店として君臨しており、いつかは訪れてみたいと憧れていたお店です。 先頃開催された『ふくしまラーメンショー2013』の会場で、こちらの創業者にしてご店主を務められる早坂雅晶氏とお話させて頂いたのは、まだ記憶に新しいところですが、早坂氏のラーメンに対する理念に深く共感させられ、近いうちに必ず訪問させて頂く事を約束しておりました。  

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    東北自動車道の泉スマートICで降りて、県道35号線を東に向かいますとその通り沿いに店舗があります。 泉の繁華街からはやや離れた閑静な所で、多目的ドーム施設「シェルコム仙台」のちょうど南側に位置する辺りになります。 

    2006年にこの地に移転されてきたというお店の前には、およそ10台ほどの駐車スペースが設けられていました。 お昼時などはあっという間に満車となり、駐車誘導する専任スタッフさんを要するほど混雑するそうですが、少し早めに到着したのが幸いし、何とか駐車することが出来ました。 

    店内はカウンターとテーブル席で構成されますが、30ほどの客席は既に満席に近い状態で賑わっておりました。 アロハシャツをお召しになったスタッフさんが笑顔で出迎えてくれ、闊達でフレンドリーな接客で持て成してくれます。 

    人気店なだけに接客の良さには定評がありまして、特に女将さんのそれは超一流です。 お客さんに対して最大限の心配りを見せながらも、押しつけがましさはありません。 スタッフ同士の連携にも気を遣いつつ、絶妙な間を見計らってさり気無くお声掛けしてくれます。 ご本人のご努力も然ることながら、単に経験を積んだだけでは体得出来ない天性のものを感じさせられました。  

    更に付け加えて言わせてもらいますと、見た目も麗しきその美貌。 ご近所にこのお店があったら、間違いなく通い詰めてます(笑)  

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                           <↑クリックで拡大できます↑>

    さて、気になるお品書きに目を移してみましょう。 既に周知の事実として知れ渡っていることと思われますが、早坂店主は前記事でご紹介した郡山市の 『北方らーめん』 さんでの修業経験がおありです。 お店の看板メニューでもある「肉そば」は、本家と同じDNAを受け継ぐ一杯と言えます。 こちらを訪問する前にルーツを辿ったのは単なる偶然ではなくて、僭越ながら同じ血統を持つ両店の食べ比べを試みようと思った次第です。  

    ラーメンは看板メニューを所望するとして、こだわりのサイドメニューにも惹かれます。 あれもこれもと、片っ端から頂いてみたくなる欲求に駆られてしまいますが、週末のみしか提供されないという ” 名物 ” は、当然ながら外す訳にはまいりません。  




    肉そば+ワンタン+生ワカメ
    899円+250円+150円

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    せっかく来たんだからと欲張ってトッピングしたら、こんなになっちゃいました(笑) 豪勢なビジュアルにテンションも上がりまくりです。

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    まずは丼の右サイドを埋め尽くすワンタンから。 餡は小さめながら具材の旨味がギュッと詰まっています。 皮から手作りだったと思いますが、極薄の皮はスープの熱に晒されても自壊することはなく、チュルチュルした滑らかな歯触りと極上の喉越しを堪能させてくれます。 スープを持ち上げる役目もきっちり果たしています。

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    左サイドは大島産の生ワカメトッピングです。 ご常連さんに人気という一品は肉厚で、ワカメとは思えないようなコリっコリの食感を楽しむことが出来ます。 ワカメ特有の磯臭さなどは感じられないので、スープの風味を壊してしまう心配もありません。 私的にラーメンのトッピングにワカメは不要と思っておりましたが、大きな間違いであったことを痛感させられました。 これは是非ともお試し頂きたいトッピングです。

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    生ワカメとワンタンの境界線付近には、チャーシューならぬ ” 肉 ”が潜んでおりました。 これぞまさしく本家伝来「北方肉そば」に載せられていた、あの柔らかい肉そのものです。 ぷるっとした食感も勿論のこと、少々味濃いめに誂えられている辺りも瓜二つ。 間違いなく共通のアイデンティティが存在していました。 

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    店舗脇の専用ブースで作られる自家製麺は、多加水の太縮れ麺。 ” 縮れ ” というよりは、” 捻じれ ” と表現した方が的確でしょうか。 口の中で跳ね躍るような啜り心地で、咀嚼に疲れるような強靭な歯応えは擁しておりません。 ややソフトなもちもちっとした歯応えですが、決してオーバーボイルというわけではなく、この麺の一番美味しいところを引き出す茹で加減だと思います。        

    見た目のボリュームに反しスープはあっさりした味わいです。 豚骨などの動物系以外に、ほんのりと魚介出汁を重ねているようですが、口当たりはとても柔らかく、舌の上に乗ってくる旨味は殊の外軽やかに感じられました。 醤油タレもマイルドで塩味も控えめ、おそらく旨味調味料なども不使用(使っていたとしてもごく僅かな量)なのでしょう。 また、「肉そば」に欠かせない背脂ですが、フルトッピングした載せ物を考慮してなのか、やや控えめな量に抑えられており、脂っこさはほとんど感じませんでした。 


    基本ベースはあくまでもすっきり系ですが、食材の旨味がナチュラルに広がるような味わいは、食べ進むごとに徐々に深みを増していきます。 この辺りの味作りは、非常にセンシティブなバランスの上に成り立っていると思われ、恐るべきその実力のほどを垣間見せられたような気がしました。  

    多種多様な味が存在し飽和状態にあると言われるラーメン界に於いて、” ラーメンは本来こうあるべき ”、とでも言わんばかりの、一つの王道的なスタイルを示されているようにも思えます。



        

    熟玉
    200円

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    出来上がりまでに4日もかかるという、名物「熟玉」。 いわゆる燻製された半熟玉子ですが、そんじょそこいらの燻製玉子とは一味も二味も違います。 スモーキーさは程よく、どのような過程で熟成されるのかは存じ上げませんが、どこかチーズにも似たような独特の風味があります。 ラスクと一緒に頬張ると、これまた格別の美味しさが広がります。 これだけの逸品をラーメンのトッピングにしてしまうのはちょっと勿体無いほどで、やっぱりこのままで味わうのがオススメです。 

    ビールのおつまみになんかしちゃたらもう・・・言葉も出ない筈です(笑) 

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    お代を支払う際に女将さんに素姓を明かしてご挨拶させて頂いたところ、二階の事務所でお仕事されていたご店主をわざわざ呼んで来てくださいました。 ご多忙を極めておられるのに大変恐縮してしまいますが、恐縮ついでにお写真を一枚・・・( ̄▽ ̄i)ゞ


    宮城県を代表するどころか、紛れもなく全国区でもトップレベルにあるお店 『五福星』 さん。 長々と書き綴ってしまいましたが、私の稚拙な文章ではまだまだ伝え切れない魅力がたくさん存在しています。 とにかく、ラーメンが心底お好きでしたら、一度は訪ねてみるべきお店だと思います。 



    category: 宮城県

    Posted on 2013/05/29 Wed. 17:54  edit  |  tb: 0   cm: 6  

    北方らーめん 

    郡山でこってりしたラーメンと言えば、個人的にまず真っ先に思い浮かぶのがこちら 『北方らーめん』 さんです。 巷には、一昔前ならまず見られなかったような濃厚なラーメンが溢れ返る昨今ですが、郡山市内における ” こってり系 ” の最右翼としてお客様から愛され、一時代を築いておられました。 一旦は25年と言う長い歴史に終止符が打たれはしましたが、初代の味を引き継いだ二代目が並木に店を移し、心機一転新たな船出を切っておられます。

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    初代が腕を振るっておられた虎丸時代には何度かお邪魔していますが、こちらは今回が初めてになります。 駐車スペースが限られているところがやや難点かもしれませんが、タイミング良く店先に1台分の空きを見付けましたので、躊躇することなく車を滑り込ませました。

    今まさにランチタイムのピークを迎えようとする時間帯にお邪魔する形となり、私が席に着いてから程なくして満員御礼となりました。 客層は若い男性が圧倒的に多いようで、二代目店主のご贔屓さんと思しきご常連さん方も多数おられました。 

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    品揃えは以前と同様でしょうか。 しょうゆ系のラーメンを基本としますが、隠れた人気商品である「セロリタンメン」も昔と変わらずラインナップされております。 前述の通り、久しぶりの訪問ですから定番メニューを頂くことにしましょう。


     
    北方肉そば・大盛り
    800円+100円

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    圧倒的なオーダー率を誇るこちらの看板メニューです。 初代の修業先である喜多方市内でも同様のラーメンを見ることは出来ますが、圧倒されるような存在感はこの店ならではのものでしょう。 

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    豚骨などの動物系をメインとするスープは、さすがにぶ厚い油膜と背脂のおかげで相当オイリーですが、ベーススープそのものはすっきりとしたライト系の旨味だと思います。 醤油タレの風味もマイルドで、かすかにその存在をうかがわせる程度。 しかしながら、ふところに忍ばせた懐刀をチラつかせるかのように、時折きりっとした鋭い塩味が伝わって参りまして、これが背脂の甘みを最大限に引き立ててくれます。   

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    載せ物はいたってシンプルで、刻みネギ、メンマ、バラチャーシューのみ。 シンプルなトッピングがゆえに刻みネギの薬味としての働きは大きいもので、脂っこさでやや一本調子になりがちなお味に、わずかながら味の変化と瑞々しさをもたらしてくれます。 

    濃いめに味の染み入ったメンマは、コリコリっと歯応えの良い食感のアクセントとしても楽しめます。

    このラーメンの主役とも言える ” 肉 ” は、蕩けるような柔らかさを味わうタイプとはいささか異なります。 ぶ厚くカットされているにもかかわらずス~っと歯が入り、その後噛み締めるごとに肉汁が染み出してきて、少しづつ消えていきます。 味付けはやはり濃いめに誂えられているのが特徴的です。 

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    多加水の太縮れ麺は硬過ぎず柔らか過ぎずで、もっちりした食感を楽しめます。 縮れが背脂とスープの旨味を絡め取ってくれたところを一気に啜り上げれば、それはもう至福のひとときを味わえます。 喜多方ラーメン然り、白河ラーメンもまた然り、当地は言わずと知れた多加水麺文化圏ですから、慣れ親しんだものが与えてくれる安心感は格別なものと言えましょう。  






    北方タンタンメン
    750円

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    こちらはお連れ様がご所望された一杯になります。 注文する際に「かなり辛いですけど大丈夫でしょうか?」と店員さんが親切に確認してくれたにもかかわらず、虎丸時代に何度か頂いているからと、たいして気にも留めずオーダーなさったようです。 以前のタンタン麺もこんなに真っ赤っ赤でしたかね?w( ̄▽ ̄;)w 

    一口目に花椒の香りが鼻腔に抜けたような気もしましたが、「麻」特有の痺れる感覚はあまり感じられず、ひたすら「辣」のシャープな辛味が押し寄せてきます。 額の毛穴が開き一気に汗が噴き出してくるほどHOTな辛さではありますが、幸いにして翌朝に持ち越すようなレベルではなく、ほっと胸を撫で下ろしました。 

    全くもってとんだ伏兵がいたものです(笑)


    こんな遊び心もうかがわせつつ、基本路線は質実剛健なまでに初代の味筋を守り通しておられます。 ここ郡山になくてはならぬ老舗ラーメン屋さんとして、ますますご繁栄されますことをご祈念しております♪





    category: 郡山市

    Posted on 2013/05/25 Sat. 17:28  edit  |  tb: 0   cm: 4  

    麺処 中華惣菜 若武者 

    ゴールデンウィーク直前にお邪魔して以来となります、二本松市本町の『麺処 中華惣菜 若武者』さんを訪問して参りました。 

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    この日は、前回訪問した際にリリースが予告されていた、新しい限定麺がお目当てです。 facebook限定だったプロトタイプの初期型を頂いたのが、およそ一ヶ月半ほど前のことで、その後ニューヴァージョンに進化したことは私の耳にも届いておりましたが、このたび5・6月の限定麺として正式にお目見えしています。




    うしそばんげりをん初(塩)号機
    850円

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    前回頂いている「試作零号機」は醤油ベースでしたが、この初(塩)号機は塩ラー仕立てです。 ベースの味が変更されているので「零号機」のブラッシュアップ版というよりは、新たに派生した別ヴァージョンとして捉えるべきかと思いますが、それに伴ってトッピング類も大幅に刷新されたようです。

    牛骨と牛バラのガラを2日間弱火で炊くというスープは、牛出汁ならではの旨味に、山形牛スジ肉と和牛脂を蒸して作られた牛スジ脂のコクが加わります。 香味成分にその存在と主張を感じますが、いわゆる獣臭さに通ずるようなクセなどは全くありません。  塩気のバランスもやや強めに効いており、清湯系にしてはわりと濃厚なお味に誂えられています。 

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    多彩な載せ物の中でも一際目を惹くのが、ご覧の炙り牛タンではないしょうか。  「ぷるん」とした食感は、もはや牛タンとは思えないほどの特筆すべき柔らかさ。 供される直前にバーナーで焼き目が入れられることで、香ばしさも纏わせています。 初期型に載せられていた牛タンもなかなかの逸品でしたが、これは更にその上をいく美味しさで、格段の進化を遂げていました。 

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    逆サイドには微塵切りされた玉葱と青ネギが敷き詰められ、糸唐辛子の下にはクレソンという、ラーメンのトッピングとしては珍しいアイテムが添えられます。 瑞々しい野菜の食感をリフレッシュメントツールとしてふんだんにあしらい、最後まで重たい印象を与えることなく楽しんでもらえるよう、細やかな配慮がなされております。

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    そんな中でも味変ツールとしてとどめを刺すのが、摺り下ろされたホースラディッシュでしょう。 ローストビーフとも相性の良い西洋ワサビですが、「半分ほど召し上がったところで溶いてみて下さい」とのレクチャーに従いまぜまぜしてみたところ、独特の爽やかな風味と辛味がきりっと味を引き締め、牛出汁の旨味のディテールを鮮明にしてくれました。 

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    コキコキっとした硬めの歯応えが心地良く響く極細麺は、際立つような個性こそ持ち合わせませんが、牛出汁スープの存在感を惹き立てつつ、さり気無く自身をアピールします。 大好評につき提供期間が再延長されている「青森シャモロック鶏中華」に使用されているものと同スペックの麺だと思われますが、この手の清湯スープとの相性は抜群の一言です。 


    牛骨出汁というレアさも勿論のこと、ラーメンのトッピングとしてはおおよそ珍しいと思われるアイテムを幾つも標準装備する辺りは、他に類を見ない個性派なラーメンと呼べるでしょう。 牛骨出汁の旨味に、多岐にわたる食材のエッセンスを巧妙に絡ませるという、計算し尽くされた美味さが存在している一方で、個人的にはもう少しだけシンプルに牛の旨味を味わってみたいという欲求も無きにしも非ず(笑) 

    ご店主山本さんも何か思うところがあるらしく、これはあくまでも私の推測の域を出ませんが、新たなエボリューションナンバーが与えられ新型機に発展する可能性も・・・?(笑) 



    つい先日は、千葉県で開催されたラーメンイベントに初めて単独でご出店され、大成功を収めてきたとのことで、ファンの一人として大変嬉しく思います。 今後、ますますのご躍進を心からお祈りしております。


    category: 二本松市

    Posted on 2013/05/21 Tue. 20:49  edit  |  tb: 0   cm: 4  

    みたか食堂 

    「今頃かよっ! ゞ( ̄∇ ̄;) 」ってツッコミが、あっちの方から聞こえてきそうな気もしますが、念願かなってようやく辿り着いた郡山市本町の『みたか食堂』さんです。

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    既にご承知のことと思われますが、郡山駅からもほど近い場所にお店を構えられることもあって、こちらの真正面には東北新幹線の高架橋を望むことが出来ます。 E-5系やE-6系といった現代テクノロジーの粋を結集して作られた最新型新幹線が疾走する傍らで、ご覧のような昭和風情を漂わす食堂がまだまだ現役で繁盛しておられますことは、この上なく喜ばしいことです。 

    そんなお店のお昼時は、ちょっと尋常ではないほどの大賑わいとなります。 近隣には無数のオフィスビルが立ち並んでいることもあって、お昼休憩に入ったサラリーマンがどやどやと大挙して来店され、一頻り食事を楽しまれたのち、波が引くように一気に捌けていきます。 その光景は、さながらどこぞの ” 社員食堂 ” といった様相を呈しております。
     
    自分は訪問しておきながらこのようなことを申し上げるのも何ですが、写真撮影や落ち着いて食事を楽しまれたい方には、オフィス勤めされる方々の休憩も終了する13時以降のご訪問を強くお勧めいたします。 繁忙時間帯にお邪魔することで特に不愉快な想いをするようなことはありませんが、コンデジ片手にのこのこと暖簾を潜ったりしますと、一人で完全に浮いた存在になります(笑)

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    さて、お品書きを見渡せば、食堂にはお馴染の顔ぶれがずらっと並びます。 どの品もリーズナブルなお値段に抑えられているところは老舗の良心と言うべきもので、目移りしそうなほど豊富なお品の中から、迷うことなく選んだのはこちらになります。




    らーめん・半カレーセット
    850円

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    お店の魅力を語る上で外せないであろうお品を二枚抜きしてみました。 望外のボリュームになることも全て覚悟の上で、いざチャレンジです。

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    まずはラーメンから。 スープは、清湯ベースながら若干の濁りが見られます。 鶏ガラや豚ガラといった動物系をしっかり炊き上げている証しでしょうか。 濃厚さやインパクトで押してくる味ではないものの、食堂系ラーメンの軽やかなテイストのなかにも、体幹のしっかりとした旨味を感じることが出来ます。 

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    トッピングされる具材は、チャーシュー、なると、ワカメ、ネギ、メンマと、定番系で揃えられます。 チャーシューは脂身の少ない部位ですが、薄くスライスされているおかげでサクッと噛み切れます。 甘めの味付けがされたメンマは、コリコリっとした小気味良い歯応えを重視したタイプ。 ラーメン好きにはあまり受けの良くないワカメですが、磯臭さなどはほとんど感じられることは無く、むしろ載せてくれてありがとうと言いたくなるほど、このラーメンにはマッチしています。

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    多加水の中太麺は一見柔らかめにも思えて、きちんと歯応えを残しております。 ツルっとした舌触りと滑らかな啜り心地は加水率高めの麺ならではのもの。 特筆するようなキャラクターこそ持ち合わせてはいないものの、醤油タレが円やかに効いたスープとの組み合わせは、まさしく ” テッパン ” と呼ぶに相応しいマッチングを楽しませてくれました。

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    一般的な成人男子でも、この一品だけでそこそこの満腹感を味わえるほどの半カレーは、高濃度の個性的な味わいに仕立てられています。 はじめに強めの甘味が舌の上で広がり、次いでスパイシーな辛味が追いかけてきます。 甘さと辛味のハーモニーが絶妙で、とても食堂系カレーとは思えぬ味わい深さを堪能させて頂きました。 ちなみに辛味を苦手とされる方は、もしかしたらご遠慮頂くのが無難な選択かもしれません。   

    ラーメンを2/3ほど、カレーライスを半分ほど食べた時点で、早くも満腹シグナルが点灯し、その後は意地と気合で完食に持ち込みましたが、暫くは苦しくて身動き出来ないほどでした(笑)  


    お昼休みの限られた時間に来店して下さるお客様に、少しでも早く注文の品をお届けしようと、ご店主夫妻は戦場のような慌しさの中で厨房をフル回転させておられます。 長年にわたって修羅場を乗り越えられ出来上がったであろう百戦錬磨の鉄壁のフォーメーションは、誰にでも真似の出来る芸当ではないでしょう。 

    半世紀に亘ってご常連様方に愛されてきた老舗の妙味に酔いしれると共に、もっと早く暖簾を潜れば良かったと後悔させられるほど魅力的なお店でした。 


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    category: 郡山市

    Posted on 2013/05/16 Thu. 12:32  edit  |  tb: 0   cm: 4  

    らーめん ぬーぼう 三代目 

    大勢の方にご来場頂いた『ふくしまラーメンショー2013』の閉幕から数日が経過いたしましたが、今回の記事はラーメンショー以前に訪問させて頂いたお店のご紹介です。 時系列はラーメンショーが開幕するちょうど1週間前まで遡ります。

    この日は、県内の桜だけでは飽き足らず、県外の桜も見に行きたいとの家族のリクエストを受け、山形市の「霞城公園」を訪ねました。 公園内をぐるっと散策し終えたところでランチタイムを迎え、ここからもほど近いところに店を構えられる『らーめん ぬーぼう 三代目』さんの暖簾を潜りました。

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    写真は撮り損ねてしまいましたが、入店してすぐのところに券売機が置かれています。 よく見掛けるプッシュボタン式のものではなく、液晶タッチパネル式の最新鋭機です。 この券売機がお客さんのオーダーを事細かに指定できる優れ物。 さらに、オーダーされた品は瞬時に厨房へとデータリンクされるので、食券そのものをスタッフさんに手渡す必要もなく、そのまま席に着いてお品の到着を待つだけで良いようです。 

    こんなシステムは初めての経験でしたので、どうして食券を取りに来てくれないんだろうと、暫し頭を悩ませました(笑)

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                        <↑クリックで拡大↑>

    幸いにしてテーブル席にもお品書きを置いて下さっていたので、写し撮らせて頂きました。 『らーめん ぬーぼう』さんのルーツでもある河北町谷地で人気の、名物「肉そば」をアレンジされた品があるかと思えば、その一方では二郎インスパイアもラインナップされるというバリエーションの幅広さ。 片っ端から頂いてみたい衝動に駆られつつ、 ” 内陸最強濃香煮干 ” の文言に興味を惹かれ、このラーメンを所望させてもらうことにしました。




    ニボ中華そば
    680円

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    「魚系の苦手な方はご遠慮下さい」と断り書きされた、秋冬限定のラーメンです。 こうして丼を前にしただけで、鮮烈な煮干しの香りが鼻腔を貫きます。 それにしても、このお値段にして載せ物の充実ぶりには驚かされます。

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    煮干しは数種類をブレンドしているようで、当然のことながらニボテイストは極めて強力です。 それを下支えする動物系出汁もフルボディクラスの逞しさを見せ、有無を言わさぬ豪快なインパクトで食べ手を圧倒してきます。 塩気はやや強めでシャープな印象を与えますが、旨味の輪郭を明瞭に際立たせるには、これくらいの塩分濃度でちょうど良いのかもしれません。

    少量添えられる柚子皮の風味も実に爽やかで、効果的なアクセントになっていました。

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    ロースチャーシューはしっとりと柔らかく、味の染み入り加減も申し分ありません。 肉質そのものの良さはもちろんのこと、丁寧に下処理が施されていることをうかがわせます。

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    柔らかで大ぶりな穂先メンマや、黄身の半熟加減も絶妙の味玉など、どの具材をみても驚きの高水準に仕上げられております。

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    日清製粉の「傾奇者」という小麦粉を使用する多加水の極太手揉み麺は、小麦の香り高い風味と硬さの中にもむっちりした弾力ある歯応えを伝えます。 手揉みによる不規則な縮れが、ぴろぴろっとした特徴的な啜り心地を生み出し、スープの旨味と表層の煮干しオイルの香ばしさも一緒に纏い上げてくれます。 麺量はデフォでも200グラムとボリュームにおいても満点レベル。  

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    卓上のカスタマイズツールとして、ご覧のようなアイテムが置かれています。 普段はあまりカスタマイズしない私ですが、せっかくなので楽しませて頂くことにしました。 「らーめんふりかけ」の方は、いわゆる魚粉パウダーのようです。 ささっと軽く二回ほど振ってみますと、只でさえ香ばしい魚介の香りが更に活性化されます。 ポットに入った割りスープのベースは鶏出汁?でしょうか。 味を一変させるほどではないにしても、塩分もほどよくマイルドになり、ついつい最後の一滴まで飲み干してしまいました。 


    がっつり濃厚なニボテイストに仕上げられつつも、煮干しのエグ味とか生臭さなどのネガティブな要因は、綺麗さっぱり消し去られています。 マニアック過ぎないボーダーラインすれすれのところを狙っておられるようですが、系列店の『谷地店』さん、『二代目』さんにもラインナップされる同品は、それぞれの店長さんの好みでニボテイストも異なるのだとか・・・。 さすがにフリークの心もしっかりと掴んでおられます(笑)




    中華そば(細麺指定・背脂抜き)
    600円

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    こちらは連れが頼んだ品です。 少ししか味見させてもらえなかったので詳しい感想は控えますが、その見た目からしても美味しさは確約されたようなもの。 ひたすら『美味しい♪』を連発しながら、麺を手繰り寄せていました。 


    落ち着いた店内の雰囲気、行き届いたサービス、そしてべらぼうに美味いラーメン。 もしこのお店が我が地元にあったなら、福島のラーメン店の勢力図は大きく塗り替えられることでしょう。 

    ただただ、そのレベルの高さに驚くばかり・・・。 そう遠からずリピートさせて頂きます。  

    category: 山形県

    Posted on 2013/05/12 Sun. 10:50  edit  |  tb: 0   cm: 2