07 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 09

    三春軒 

    通算5回目の訪問が『三春軒』さんの暖簾を潜る最後の機会となってしまいました。 会津を代表する老舗として古くからご贔屓様に親しまれてきましたが、ご承知の通り平成25年の5月末日をもって、その永い歴史に幕を下ろされました。

    miharuken0686.jpg

    現在進行形で紡いでこられた昭和ノスタルジーな世界に触れることも、一族で代々守り抜いてきた暖簾を潜ることも、もはや叶わぬものとなってしまいました。 



    最後の訪問となりましたのは、閉店まであと2日を残すのみとなった5月29日。 開店間もない時間にもかかわらず、店内は大勢のファンが押し掛けて異様な賑わいを見せておりました。 かろうじて冷蔵庫脇の席を確保した後も、客足は落ち着くどころか、益々増えていくばかり。 

    永い間ここで商いをしてこられた大女将コンビも、これほどまでの大盛況を経験したのは、初めてのことだったのではないでしょうか。 『三春軒』というお店の存在が如何に大きく、また価値のあるものであったかが、今更ながら窺い知れようと言うものです。


    さて、この日のお目当てです。 看板メニューの「中華そば」は絶対に外せませんが、今までに頂いたことのないお品を食べておきたいという欲求に駆られ、丼物を頼んでみることにしました。 既出の通りの大賑わいでライス切れになりそうとのことでしたが、ギリギリでラスト一杯のオーダーが通りました。  




    チャーシューメン
    500円

    miharuken0687.jpg

    お店の伝統が息づく一杯は、シンプルな見た目ながら存在感たっぷり。 動物系出汁の旨味が優しく伝わってくる清湯スープは、煮干しのテイストも軽やかに纏わせております。 真正面からニボテイストを押しつけるのではなく、あくまで上品に漂わすのがこちらのスタイル。 とてもすっきりした味わいが特徴の一つでした。

    miharuken0688.jpg

    バラチャーシューは、いつにも増して味の染み入り方がしっかりと感じられます。 スープそのものには脂っこさを感じませんが、バラ肉の脂質がさり気無くコクを献上していたのかもしれません。

    miharuken0689.jpg

    丹念に手揉みが施された多加水の自家製麺は、この上なく滑らかな舌触りと、まるで舌の上を跳ねるような躍動感に満ちた啜り心地をもたらしてくれます。 一般的な会津ラーメンの麺と比較して、どこか女性的なしなやかさが存在している気がしてなりません。

    これが最後という惜別の思いがそうさせるのか、今まで頂いたなかでもダントツに美味しい一杯でした。



    親子丼
    550円

    miharuken0690.jpg

    てんてこ舞いの忙しさの中、時間差で作って下さった親子丼です。 千切りされたナルトも彩りのアクセントになっています。 味付けはあくまでも薄味で、溶き玉子にもしっかり火が通されています。 驚くような盛り具合ではありませんが、お値段以上の満足感を味わえることは間違いありません。 看板メニュー以外にも、こんな魅力溢れるお品達が並んでいたのです。  


    入店してから親子丼を食べ終えるまでに、40分ほどは店内に居たでしょうか。 お店を訪れるお客さんを拝見しておりますと、ネットやどなたかのブログなどで閉店を聞き付けたと思われるご新規さんが約半分ほど。 女将さんの古くからのご友人や、足繁く通われていると思しきご常連客が残り半分を占めていたようです。 

    どなたも、最後の別れを惜しむように中華そばを啜り、女将さん方に労いの言葉を掛けられ、お店を後にされていました。     

    miharuken0695.jpg

    誠にもって名残惜しい気持ちは尽きませんが、女将さん方の永年のご功労に心から感謝申し上げます。 どうか、ぷりん姫と一緒にゆっくり骨休めして頂きたいものです。
                               
    miharuken0692.jpg

    会津の西七日町に存在していた稀代の名店は、これから伝説の名店へと昇華し、いつまでも後世に語り継がれてゆくことでしょう。 


    関連記事

    category: 会津若松市

    Posted on 2013/06/03 Mon. 19:14  edit  |  tb: 0   cm: 4  

    コメント

    お疲れさまでした。。。といいつつも!

    やっぱり寂しいですね・・・

    しかし、おばあちゃんとプリンちゃん絵になるわ~♪

    ニャンダホ~ #- | URL
    2013/06/03 21:09 * edit *

    忘れられない味…

    私にとっても、最後(26日)に頂いた一杯は格別に感じました…。
    この日も客足が途絶えることが無く、入れ替わりにお客さんが入って来ます。
    おばあちゃんも流れる汗を拭きながら、厨房に立っていました。
    これからはプリンちゃんは大好きなおばあちゃんを独り占め出来るんだろうなぁ~…。

    katsu-you #- | URL
    2013/06/04 02:32 * edit *

    ニャンダホ~さん

    ちょっとハマり過ぎなんじゃない?ってくらい、見事なまでに役者が揃ってますよね(^^)
    古き良き昭和の心象風景を切り取ったような、ほのぼのとした雰囲気を味わう事が出来ないのは本当に寂しい限りですね。

    会津を訪ねる楽しみが一つ消えてしまいました・・・。

    Iceman #Q.zvybpY | URL
    2013/06/04 22:23 * edit *

    katsu-youさん

    本当に凄まじいほどの混雑ぶりでしたが、このお店がどれくらい皆さんに愛されてきたかを目の当たりに出来たように思います。

    初めて暖簾を潜ってから二年ほどの僅かな年月でしたが、素晴らしいお店の魅力に触れることが出来て幸せでした。
    女将さんとぷりんちゃんのご壮健をお祈りしています。

    Iceman #Q.zvybpY | URL
    2013/06/04 22:44 * edit *

    コメントの投稿

    Secret

    トラックバック

    トラックバックURL
    →http://eudaimonia.blog102.fc2.com/tb.php/201-354e44d1
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)