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    栄屋分店 

    山形に出掛けることになり、ついでにラーメンでも思いネットやラーメン本でリサーチしてみました。年間のラーメン消費量が日本一ということも関係しているのか、新旧入り混じったハイレベル(と思われる)なお店が目白押しで、気が付けば出発までに2時間も悩んでました。出掛けるついでのラーメンだった筈が・・・(笑)

    そんなこんなで悩み抜いた結果、JR北山形駅の正面に店を構えられる「栄屋分店」にお邪魔してみました。



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    昭和7年に蕎麦屋として開業された「栄屋本店」の暖簾分けされたお店がこちらになります。創業80年を迎えられる本店には及ばないものの、縄暖簾の掲げられた和風な佇まいが歴史を感じさせます。テーブル席と小上がりを合わせたらざっと30名程は入れそうな店内は、平日だったせいかご年配のご常連さんらしき方が多く見られました。時折、厨房から漂ってくる煮干しの芳しい香りが食欲を刺激します。



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    蕎麦屋でラーメンを食すことが常識化している山形のラーメン事情を反映してか、中華麺系のメニューが充実しているのが観て取れます。福島県内に於いてもラーメンを供される蕎麦屋さんは存在しますが、山形の方がよりその食文化が定着しているのは明らかでしょう。お品書きを良~く見てみますと「カツそば」や「ダイナミックラーメン」などちょっと変わったメニューも気になりつつ、栄屋本店が発祥として知られる品を分店がアレンジされたこちらがお目当てです。







    冷しワンタンメン
    850円

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    冷やしラーメンは本店が元祖で、この冷やしワンタンメンは分店が元祖とのこと。氷でキンキンに冷されてはおらず、適度な冷たさのスープは先述した煮干しの風味が・・・・・あらっ、感じられません(笑)  思わぬところで虚を衝かれた形となりましたが、その代わりに蕎麦つゆにも通ずるような鰹出汁が感じられます。これに牛骨から取った出汁を合わせているそうなのですが、明らかにその存在を嗅ぎ分けられるような仕立てではなくて、魚介の旨味を下から支えるような上品なコクを醸しています。エッジが削ぎ落され丸みを帯びたような柔らかなカエシがこのスープを引き立てます。



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    動物系脂は冷たくなると白く凝固化しますが、紅花油などの植物油を使用する事でそれを避け、尚且つ香りとコク増しに貢献しています。



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    牛骨スープとの調和を図ってか、なんとチャーシューまで牛肉です。程良い加減の味付けで臭みも全く感じられず牛肉の旨味がジュワっと溢れ出します。


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    餡は少なめで味付けは希薄に感じられるものの、舌触りは温かいワンタン同様のチュルチュルした滑らかさで、丼の中でかなりの数が泳がされていました。


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    豊かな小麦の風味をきっちりと伝える中細のストレート麺はもっちり感もありながら、ザクっと噛み切れる特徴的な食感が愉しめるものです。淡麗な中にもしっかりとした旨味とコクが同居するスープとも高次元でバランス取りされ、パイオニアがもたらす完成度の高い一杯に思わず唸ります。冷たい物は満腹感が得られ難いと言いますが、なかなかの麺量でボリューム的にも申し分なし。せっかくの遠征なのでもう一軒くらいは伺うつもりでいたのですが、胃袋と相談して今回は見送る方向で決定しました(笑)



    山形には冷やしラーメンを提供されるお店が数多くあるものの、お店によって多様なアプローチの仕方が存在しているようです。蕎麦屋とラーメン屋のそれではスタイルが異なり、また人気店が蕎麦屋に多いと言う傾向は見られるしいですが、ご当地ラーメンのような固有の型を持ち合わせていないのも特徴の一つかもしれません。


    どうしても気になったので帰り際に先述したメニューの詳細をお店の方に伺ってみました。「ダイナミックラーメン」は醤油ベースのラーメンに野菜炒めが載せられたもので、何となくお品名の由来が分からなくもないですが、一方の「カツそば」は温かい蕎麦の上に、所謂煮込みカツがトッピングされたなんとも面白そうな品であることが判明。異色の一品を次回の楽しみとしてお店を後にしました。



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    category: 山形県

    Posted on 2011/06/20 Mon. 20:24  edit  |  tb: 0   cm: 4  

    コメント

    No title

    以前ここで食べましたよ、目の前が北山形駅ですよね。
    地元の方に教えていただいたんです、冷やしラーメンはこちらで食べるのとは違ってコクがあっておいしかった記憶があります。

    maru #sSHoJftA | URL
    2011/06/21 19:54 * edit *

    No title

    牛骨スープって事は、洋食のフォン・ド・ボーにも通じるものですし、また冷麺にも当てはまりますね(^^) そこに魚介系の出汁が加わる事で、新しい味の広がりが作り上げられているみたいですね。

    もしかすると、山形県の方が食堂文化が強く息づいているのかも知れませんね(^^) 柔軟な発想力は、多彩な味の広がりの下地となっている事でしょう。

    山形県や会津地方には、馬肉チャーシューがデフォのお店もありますし、米沢市には牛骨スープの上に、贅沢にも焼きたて牛肉が載っているラーメンなんかもあります(^^)

    個人的にはこの「カツそば」に半ライスをお願いしてみたいですナ♪

    無芸大食 #KVUpfCRI | URL
    2011/06/21 21:31 * edit *

    maruさん

    maruさんも訪問されてたんですね(^^)
    仰る通り、北山形駅の目の前です。

    試行錯誤を繰り返されながら長い年月を経て現在のスタイルに落ち着いものと思われますが、良く考えられてるな~と感心させられました。

    近頃では県内でもあちこちで冷やしラーメンを食す事が出来ますが、こちらは"元祖"と言われるだけあって、その味わいにも深みが感じられるような気がします。

    Iceman #Q.zvybpY | URL
    2011/06/23 07:29 * edit *

    無芸大食さん

    牛肉チャーシューでも『お~っ』と思いましたが、まさか馬肉チャーシューまで存在しているとは思いませんでした(驚)  
    そちらも是非味わってみたいものです♪

    ラーメン一杯にも、その地域性や食文化の違いが見られるのが大変興味深いところですし、その背景に触れる事が出来るのも食べ歩きの醍醐味の一つなんでしょうね。

    煮込みカツと蕎麦の相性ばかりに気を取られていましたが、半ライス追加とは思い付きませんでした。 確かに、合わせてみたら面白そうですね(^^)

    Iceman #Q.zvybpY | URL
    2011/06/23 07:47 * edit *

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